みやき町の綾部八幡神社は「風の神」を祭るとされ、10世紀中頃から続く「旗上げ神事」は地元で「日本最古の気象台」とも呼ばれています。

神事では、縦横30センチ余りの麻の白い旗が境内に運び出され、氏子たちが竹の先に結び付けました。

そして「神旗人」と呼ばれる締め込み姿の男性3人が境内にある樹齢700年、高さ30メートルのイチョウの木に登り、旗のついた竹を木にくくりつけて固定させました。

神社では今後、毎日朝と夕方に旗の動きや巻き具合を観察し、夏から秋にかけての雨や風の予報や、農作物の作柄などを占い、結果を公表することにしています。

神事はことし3月、文化庁から記録を残すべき無形民俗文化財に選ばれています。

地元の女性は「毎年のように水害が発生しているのでことしは何事もなく平穏な日々が送れるようにと、神事を見守っていました」と話していました。

吉戒雅臣宮司は「神事が無事に終わって皆さんの幸せにながってほしいと思います。神様に感謝して五穀豊穣や皆さんの幸せを願います」と話していました。

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