東京都の小池百合子知事は19日の定例記者会見で、衆院東京15区補選で自身が支援している無所属新人の乙武洋匡(ひろただ)氏(48)に対し、街頭演説の際に他陣営からの妨害が続いているとして「これまでに経験したことのない選挙妨害が発生している。主張を戦わせ、有権者に伝え、選択できる環境を作るのが民主主義の根幹だ」と、その手法を批判した。
今回の補選では、告示前の13日と告示日の16日に行われた乙武氏の街頭演説に小池氏も登壇。その際、両日とも同じ選挙区に出馬した諸派新人の根本良輔氏(29)陣営が現れ、小池氏や乙武氏の演説中に小池氏のカイロ大卒の学歴や、乙武氏の過去の女性問題に関するヤジともとれる主張を大音量で行った。
現在、国会では政治とカネの問題を踏まえて政治資金規正法改正の動きが出ているが、今回の補選での状況を踏まえ「選挙のあり方についても見直していただけないだろうか」と指摘した。
また18日には、根本氏の陣営が補選の選挙区とは関係のない小池氏の自宅前で大音量の街宣活動を行った。小池氏は「近所の方々にご迷惑をおかけすることになっている。選挙活動の範囲を逸脱し、住宅環境も壊している。憤りを感じている」と述べた。
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