こども家庭庁のまとめによりますと、全国の認可保育所や認定こども園、それに放課後児童クラブいわゆる学童保育などで発生した死亡事故や治療に30日以上かかるけがなどの重大事故は、去年1年間で2772件にのぼりました。

前の年から311件増加し、報告が義務化された平成27年以降、過去最多となりました。

施設別でみると、
▽認可保育所での事故が1268件、
▽学童保育が651件、
▽幼保連携型認定こども園が568件などとなっています。

全体のうち最も多いのは、骨折で2189件と79%を占め、
▽走って遊んでいる中での転倒や、
▽狭いスペースでの子どもどうしの衝突などが目立ったということです。

また、死亡事故は9件で前の年から4件増加し、年齢別でみると、
▽0歳が4件、
▽1歳と2歳がそれぞれ1件、
▽学童保育を利用する小学生が3件でした。

死因が特定できた中では、窒息や病死、溺死、急性硬膜下血腫がそれぞれ1件で、事故発生時の状況は「睡眠中」が4件、そのほか、食事の最中や直後、プールの活動中などでした。

こども家庭庁は事故が増加した原因として、学童保育の利用者が過去最多と増加していることなどをあげ、十分なスペースの確保などの防止策を進めるよう自治体に通知しました。

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