《アマリリス》1919(大正8)年頃 油彩、カンヴァス 夢二郷土美術館蔵

「大正浪漫」を象徴する画家、竹久夢二。絵画だけでなく詩やデザインなど幅広いジャンルで活躍した彼の魅力を紹介する展覧会「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」が、6月1日から東京・目黒の東京都庭園美術館で開催されます。新発見された幻の名画《アマリリス》が一般初公開されるなど、貴重な作品群が一堂に会します。

1884(明治17)年に岡山県で生まれた夢二は、正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立し、「夢二式」と称される叙情的な美人画によって人気を博しました。また、グラフィックデザイナーの草分けとしても活躍し、本や雑誌の装幀、衣服や雑貨などのデザインを手がけ、暮らしの中の美を追い求めました。

没後90年を経ても愛される夢二は、今も研究が進んでいます。本展は、最新の研究に基づく新たな視点からその生涯をたどります。このたび発見された大正中期の名画《アマリリス》、滞米中に描かれた貴重な油彩画《西海岸の裸婦》、そして夢二を看取った友人に遺したスケッチ帖や素描など、初公開資料を含む約180点の作品を夢二郷土美術館コレクションを中心に紹介します。

公立の美術館でここまで大規模な展覧会が開催されるのは初めて。東京展の会場となる東京都庭園美術館は、アール・デコ調の建築で知られ、国の重要文化財にも指定されています。夢二の世界観にも通じる優美な空間で、魅惑的な作品の数々をお楽しみいただける貴重な機会となります。着物を着てご来館の方には料金が割引になるサービス「ドレスコード割引」も設定されているので、おしゃれをして身も心も大正浪漫に浸ってみるのもオススメです。

夢二の多彩な世界を味わえる4種類(両面)のチラシ

本展は日時指定制を導入(ドレスコード割引の方は予約不要)。チケットの販売・予約は5月1日から開始されます。夢二の多彩なセンスを表現しようとチラシも4種類(両面)作成。ぜひ全種類集めてみてください。

東京展開催概要

会期:6月1日(土)~8月25日(日)

会場:東京都庭園美術館

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、産経新聞社

展覧会HP: https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/240601-0825_yumeji/

※その他岡山、大阪などに巡回予定

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