能登半島地震の被災地を応援しようと、能登の杜氏の世界を描いたドキュメンタリー映画「一献の系譜」(石井かほり監督、平成27年公開)のチャリティー上映会が5月1日、奈良市の奈良商工会議所で開催される。収益は被災地に寄付されるといい、主催する奈良市の専門学校非常勤講師、小林康子さん(56)は「被災した人々の力になれれば」と話している。
「一献の系譜」は、吟醸酒の礎を築いたとされる「能登杜氏四天王」をはじめ、石川県珠洲市を発祥地とする酒造り集団「能登杜氏」を追いかけたオムニバス形式の作品。1月1日の地震発生後、被災地を支援するため、チャリティー上映会が全国各地で行われている。
今回は小林さんが「少しでも被災地の人々に寄り添える支援がしたい」と企画。自身も日本酒好きだという小林さんは、旅行などで石川県をよく訪れたといい、「美しい風景や被災地の人々の笑顔を取り戻す一助となりたい」と力を込める。
上映会には、石井監督も登壇し、震災後に単独で能登に入り、目にした被災地の現状や、作品への思いも語るという。
開演は午後1時半(同1時開場)。前売り3千円、当日4千円。必要経費を除き、「ほくりくみらい基金」に寄付し、復興支援活動に役立てられる。定員100人。申し込みは、今月下旬までに小林さん(homeyasudesu@docomo.ne.jp)へ。
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