宇都宮市と栃木県芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)の利用者が500万人に達した。運行会社の宇都宮ライトレールが13日、発表した。開業から384日目で、事前の予測より約3カ月早いペースとなった。

 同社によると、500万人を達成したのは12日。開業以来、おおむね70~80日ごとに100万人ずつ増えている。400万人達成から500万人達成までは72日間で、間隔が短くなる傾向にある。

 7月の1日あたりの利用者は平日約1万5千~約1万8千人、土日祝日約1万~約1万1千人で、事前の予測を上回った。

 同社は定期券の購入実績などから「新年度から、通勤、通学で利用する人が前年度より増えているようだ」とみている。

 宇都宮市はLRTの利便性を高めるため、14~16日、21~23日の連休に「飛山城跡」停留場から飛山城史跡公園まで、タクシーとマイクロバスによる無料送迎サービスを実施する。午前9時半から午後3時半まで10~15分間隔で運行する。停留場から公園まで徒歩だと、約20分かかる。

 地域アクセスの実証実験でもある。市文化都市推進課によると、前回5月に実施した際には、5日間で584人が利用した。アンケートでは「それなりに」「とても」を合わせて98%が「満足」と回答したという。

 また、13日に県庁で芳賀・宇都宮地域交通対策協議会が開かれ、LRTが走る宇都宮市の鬼怒通りの交通量(陽東3丁目停留場周辺、8月20日時点)が、約1年で1割減少したとする県と市の調査結果が示された。(石原剛文)

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