枚方市は25日、たん吸引の資格を持っていない訪問介護員らに吸引行為などをさせていたとして、市内で訪問介護事業所を運営する「マスタープラン」(同市長尾家具町)を3カ月間の事業停止処分にしたと発表した。

市によると、同社はマスタープラン訪問介護事業所を運営。昨年2月から同7月、資格がない訪問介護員3人に62回以上利用者のたん吸引をさせていたほか、同じく無資格の訪問介護員に、別の利用者に対する胃瘻(ろう)からの栄養投与を1回以上させていたという。健康被害は確認されていない。

同社側は同3月、訪問介護員の資格取得のため必要な研修の申し込みをしており、この頃には無資格での行為を認識していたとみられるが、市の聞き取りに対し、同社は事実行為を認める一方、「知らなかった」などと弁明しているという。利用者から市へ通報があった。事業停止期間は7月1日から9月30日まで。

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