日本医師会は25日、学校医らが学校健康診断を実施する上での留意点をまとめたリーフレットを公表した。保護者らへの事前説明の徹底や児童・生徒へのプライバシーなどに配慮した診察をするよう求めた。
文部科学省と合同でリーフレットを作製。学校健診を巡っては、群馬県みなかみ町の小学校で男性医師が保護者らへの同意を得ずに児童の下半身を視診していた事案が発覚し、学校側が苦情を受けて謝罪した。
渡辺弘司常任理事は同日の記者会見で、学校健診の課題について「個々の事案を説明するのは難しい」と前置きした上で、「例えば脱衣の場合は脱衣するかしないかではなく、健診項目の意義は何か、その項目でなぜ脱衣が必要か、といった議論を現場の先生と一緒に検討していきたい」と述べた。また日医は、学校健診のあり方を見直す要望書を文科省に提出した。【阿部絢美】
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