佐賀市の沖合の有明海の養殖場では、18日午前6時半ごろ、漁業者が小舟に乗って、のりの胞子が付いたカキの殻がつり下げられた網を海に張る、「種付け」の作業を行いました。

漁業者は長さおよそ18メートルの網を、あらかじめ等間隔で立てられた支柱に固定していきました。

佐賀県沖の有明海は全国有数の養殖のりの産地として知られていますが、昨シーズンは生育を助ける雨が少なく、赤潮が発生するなどして不作が続いたため、販売枚数と販売額は兵庫県に次ぐ全国2位となり、2年連続で日本一を逃しました。

漁協や県は、赤潮の原因となるプランクトンを食べる二枚貝を増やすなどの対策を実施し、今シーズンは販売枚数16億枚、販売額232億円を目標に再び日本一を目指すとしています。

生育が順調に進めば、のりの摘み取りは来月中旬にも始まります。

佐賀県有明海漁協の西久保敏組合長は「2年連続で不作なので、ことしは日本一を奪回するために生産者一丸になってがんばります」と話していました。

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