「ブックサンタ」というこの取り組みは、書店で購入した本を経済的に困っている家庭やひとり親家庭などの子どもたちに届けようと、東京のNPOが全国の書店と協力して7年前から行っています。
23日は、クリスマスを前に名古屋市中区の大型書店でも子どもたちに本を届ける「サンタクロース」の手伝いをしようと、熱心に児童書のコーナーで絵本を選ぶ人の姿がありました。
この書店によりますと、ことしは本の受け付けを始めた9月中旬からこれまでに300冊余りが購入され、多くは幼児向けの絵本だということですが、小説や文学作品、それに動物や宇宙に関する図鑑も人気だということです。
絵本を購入した20代の男性は「どんな子が受け取るか分かりませんが、誰かの手元に届くことは楽しみです」と話していました。
書店の大竹康和店長は「本を読む機会が減る中で、クリスマスをきっかけに本を選んでくれる人やその本を読んでくれる人がいることがうれしいです」と話していました。
一方、去年、10歳の娘と6歳の息子に小説と絵本がそれぞれ届けられたという、ひとり親家庭の40代の母親は「息子がひざの上に乗って絵本を読んでほしいと言ってきて、とても大事な本になりました。子どもが喜んでくれることが一番のプレゼントです」と話していました。
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