バレーボールの最高峰、イタリア・セリエAのシル・スーサ・ヴィム・ペルージャへの移籍を発表していた石川祐希(28)が17日、都内で会見を行った。

この日、茶色のスーツで会見に出席した石川は、冒頭で「来季の2024‐25シーズンはイタリア・セリエA、シル・スーサ・ヴィム・ペルージャと契約しました」と改めて報告。1月末からエージェントと交渉を始めたといい、契約に至った経緯について「イタリアに残りたいという思いと、僕の一つの目標であるトップチームでプレーすることというのが、ずっとあったので」と説明。「とてもいいタイミングでオファーもあり、選手だったり監督も含めて、今の僕にはペルージャがあってるんじゃないかなというふうに思って」と話した。

石川がイタリアでの10季目を過ごすペルージャは、セリエAレギュラーシーズン2位。プレーオフやCoppa Italia、Club World Champsでは優勝するなど屈指の強豪チーム。さらにペルージャを率いるアンジェロ・ロレンゼッティ監督は石川がイタリア挑戦1年目、モデナに移籍時の一番最初の監督であるという。「9年ぶりに同じチームでプレーすることが楽しみです。監督には僕が9シーズン戦って成長した姿を見せていきたいなと思ってます」と特別な思いを語った。

トップチーム・ペルージャで目指すは「優勝のみ」と石川。「昨シーズン全てのタイトルを獲得しているので、来季は優勝のみを目指して戦います」と力強く宣言した。

石川は4年間所属していたアリアンツ・ミラノで今季、プレーオフ3位決定戦に進出。両チーム最多得点を挙げ、MVPに選出されるなど、チームを史上最高順位となる3位へと導いた。背番号“14”にちなんで、チームの公式サイトでも14日14時に発表。「イタリアで初めてつけた番号。ずっとつけてきているので今回も選択をさせていただきました」。ペルージャには「14」のセルビアの選手がおり「納得いってないサポーターの方もいると思うが、その方たちを納得させられるプレーをやるべきだと思っている」とチームの期待と共に“14”を背負うこととなった。

男子日本代表はすでにパリ五輪出場権を獲得。石川は22日に日本が初戦を迎えるネーションズリーグの第1週ブラジルラウンドには出場せず、福岡・北九州市で行われる第2週(6月4日~)から参戦する。

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