まずは午前中に登場したのはコーラーの塩川コーチの声と手拍子を頼りに競技を行うT12クラスの澤田優蘭(33)。
日本視覚障がいの短距離と跳躍のエースですが、今大会は走幅跳一本で臨みました。
なかなか踏切が合わなかったと話していた澤田、3本終えた段階で4m92と3位とします。
2位のメダルラインが5m16と5m超えジャンプが必要な中迎えた最終6回目、雨の中でも声援が澤田に向けられます。
「東京パラでは無観客だったけど今回は歓声が凄くここで5mを出したいと思っていました」と話した澤田。
2位の記録をこえられずも最後の一本で5mちょうどを出し、見事銅メダル獲得となりました。
午後登場したのは下肢障がいのクラス山本篤(42)。
今大会アンバサダーも務めているレジェンドが走幅跳1種目に絞り出場しました。
山本は3回目に魅せました。
「日本でようやくできた世界パラでシーズンベストは出したかった」と語った山本、その言葉の通り、6m48とシーズンベストだった6m01を大きく超える大ジャンプで3回目終了時3位で後半を迎えます。
しかし、オランダとアメリカの選手に越されてしまい最終6回目を5位で迎えます。
会場から大きな手拍子が巻き起こる中跳んだ6回目、しかし記録を更新することができず5位で神戸世界パラを終えました。
それでも42歳の山本は「まだまだ戦えると思った。パリに向けてもあきらめずに記録を伸ばしていきたい」と語りました。
またこの試合、日本勢は山本に加え、稲垣克明と近藤元も出場。この種目日本選手3人のフルエントリーは国際大会では初となりました。
山本にあこがれて始めた近藤はこの日パーソナルベストを更新する6m18を跳びました。山本は「フルエントリーは本当に快挙。近藤は伸び盛りの選手だしもっともっと伸びていってほしい。」と若手の活躍にも期待していました。
〔今大会日本勢のメダル〕※19日時点
金:0
銀:0
銅:2
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