■世界パラ陸上競技選手権 第4日(20日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)

日本で初めての開催となるパラ陸上の世界選手権。T64(下肢障がいクラス)女子走幅跳決勝で、中西麻耶(38、鶴学園クラブ)が、5m25の今季自己ベストのジャンプで銅メダルを獲得。今大会日本人選手として4人目のメダリストとなった。

2019年世界パラ陸上金メダリストの中西は、2回目に今季ベストとなる5m17の跳躍で3位につける。3回目、4回目をファールで迎えた5回目。この日初めて観客に手拍子を求めて挑んだジャンプは、5m25をマーク。記録をさらに8cm伸ばし銅メダルを獲得した。

今大会はパリパラリンピックの予選も兼ねており、104の国・地域から約1000人のアスリートが出場する。各種目2位以内に入った選手は代表に内定する。中西は3位に終わったが、昨年の世界パラ陸上で銅メダルを獲得しているため、パリパラリンピック代表をほぼ手中に収めている。

■中西麻耶(なかにし・まや)
1985年6月3日、大分県由布市出身の38歳。2006年、21歳の時、仕事中の事故で右膝から下を切断。翌年からパラ陸上を始め、2008年北京、2016年リオ、2021年東京とパラリンピック3大会連続出場。2019年の世界パラ陸上では自身初の金メダルを獲得した。5m70の日本記録保持者。

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