広島ドラゴンフライズは、初のチャンピオンシップ(CS)セミファイナルで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと敵地で対戦しました。守備の広島と攻撃の名古屋、“矛盾” 対決の行方は?

5月18日(土)ゲーム1

金のしゃちほこ輝く名古屋城のすぐ近くのドルフィンズアリーナに広島ドラゴンフライズの選手たちは元気に乗り込んで来ました。

広島ドラゴンフライズ 山崎稜 選手
「ずっとこの1週間、楽しみに、こうやってきたので、ぜひ勝って帰ろうという気持ちでいます」

ファンたち
「ちょっと正直、いい意味でびっくりですね。山崎にがんばってスリー決めてほしいな」

「きょうは勝ってくれると思います」

― 誰を信じて?
「誰を信じて…、朝山さんですかね」

広島ドラゴンフライズ 船生誠也 選手
「ファイナルに行ったことはないので、気合いでいつもどおりやるだけですね」

第1クォーター。白のユニフォームのドラゴンフライズは、中村拓人 の3ポイントで先制すると、激しいディフェンスでスティールからボールを奪うなど、狙い通りロースコアーの展開に持ち込みます。

しかし、相手のアグレッシブな激しいディフェンスを受け、シュートがことごとくはずれます。逆に名古屋の張本らに3ポイントを次々と決められ、あっという間に2けたのリードを許します。14点差を付けられ、第3クォーターに向かいます。

広島ドラゴンフライズ 山崎稜 選手
「ハーフタイムでしっかり後半が大事ってことはチーム全員でまた再確認して、もっとエナジーを持ってやんなきゃいけないというふうに、みんなが共通認識を持って」

スイッチディフェンスのシステムを一部変更。すると広島のディフェンス力・“盾” がさく裂します。まずは アイザイア・マーフィー のブロックショットでボールを奪います。

中村がすかさず3ポイントを決めて7連続得点で追い上げます。

リバウンドでもエバンスがゴール下でボールを奪い、シュートを決め、6点差に。

そして、山崎が2けた得点となる3ポイントで1点差に詰め寄ります。

ここからさらに激しく守り、山崎がスティールに成功。そして、ついに ケリー・ブラックシアー・ジュニア が3ポイントを決め、逆転に成功します。

エバンスがたたみかけるように技ありのショットを決め、リードを広げます。そしてエバンスのパスから中村がゴール下で決め切ります。第3クォーターをわずか3失点に抑え、逆に7点リードして最終クォーターへ。

一進一退の攻防となりますが、最後まで逆転を許さず、逃げ切って初戦をみごと勝利し、ファイナル進出に王手をかけました。(名古屋D 75‐79 広島)

広島ドラゴンフライズ 船生誠也 選手
「勝ちじゃけえ」

5月19日(日)ゲーム2

接戦を制し、決勝に王手をかけた広島ドラゴンフライズ。

第3クォーター、「アグレッシブにいった」と ドウェイン・エバンス がゴール下に切れ込み、次々とシュートを決め、このクォーターだけで15得点し、追い上げを図ります。

しかし、要所で日本を代表する須田らに3ポイントを決められ、追いつけません。広島は、中村がスティールでボールを奪いますが、相手の速い攻撃につられ惜しくもシュートミスし、万事休す。ゲーム2はリベンジされ、7点差で敗れました。(名古屋D 84‐77 広島)

― 広島ドラゴンフライズは、チャンピオンシップセミファイナルで1勝1敗となりました。この後、20日午後7時5分からの第3戦で初の決勝進出をかけた大一番を迎えます。きょうこそ、試合開始から強度の高いディフェンスで強力な名古屋攻撃陣を止め、勝利を目指します。

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