【茨城】第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は21日、前橋市の上毛新聞敷島球場で準々決勝2試合があった。常総学院は今春の選抜王者、健大高崎(群馬)と対戦。6―5で競り勝った。25日の準決勝で東海大菅生(東京)と対戦する。
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(21日、第76回春季関東地区高校野球大会準々決勝 常総学院6―5健大高崎〈群馬〉)
左右に本格派をそろえ、今春の選抜大会を制した健大高崎の投手陣をどう打ち崩すかが、この試合の鍵だった。
その口火を切ったのが常総学院の八番打者、杉山陽大(3年)だ。
1点を追う三回、無死一塁。選抜決勝でも先発した健大高崎の石垣元気(2年)が投じた内角への変化球を振り抜き、この日チーム初の安打が長打に。二塁上で「よっしゃー!」と雄たけびをあげた。その後、2死満塁から池田の右前安打で逆転の本塁を踏んだ。
九回には守備でもり立てた。1死二塁の場面で、左翼へ抜けそうなライナーに飛びつき、アウトに仕留めた。
グラウンド上では気迫みなぎるスタイルが魅力。だが「普段はチームのなかでは無口な方。グラウンドに立つと性格が変わる」と本人は言う。
この日、その気迫が、春の王者との接戦を制するきっかけを作った。「打撃は得意な方ではない。でも打ってつないで、守って、チームに貢献していきたい」と力を込めた。(古庄暢)
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