福永凌太選手とは

福永凌太 選手は、滋賀県野洲市出身の25歳。

「錐体ジストロフィー」という病気で、小学4年生のころから徐々に目が見えづらくなり、離れたものや細かいものが見えづらいといいます。

小学5年生で陸上競技を始め、大学では10種競技の選手として、健常者の大会で日本のトップレベルの選手としのぎを削りました。

4年前の秋、パラ陸上に転向すると、1メートル82センチの長身と持ち前の運動神経を生かし、初めて挑んだ大会の男子100メートルと円盤投げの視覚障害のクラスで日本記録を更新。

その後、東京オリンピック代表の川端魁人 選手と二人三脚で練習を重ね、一から走り方を見直すなどして、短距離に特化した走り方を目指しました。

初めて出場した去年の世界選手権は、400メートルの予選でアジア新記録をマークし、決勝も予選に並ぶタイムで金メダルを獲得して、日本パラ陸上競技連盟の選考基準に基づいて、パリパラリンピックの代表内定を確実にしました。

また、走り幅跳びで銀メダルを獲得しました。

ことし4月には、日本体育大学大学院に進学し、パラアスリートに特化した陸上部で研さんを積んでパリパラリンピックで金メダルを目指します。

福永選手「悔しさしかない」

大会連覇を目指したものの銀メダルだった福永凌太選手は「予選から比べると修正できたし、前半の200メートルでスムーズに入っていくことができたので、そのまま走りきることができた。タイムもよかったと思う」と振り返りました。

そして、みずからが持つ世界記録を更新し金メダルを獲得した、アルジェリアのスカンデル ジャミル・アスマニ選手について「追いかけようと思ったが、ちょっと遠いなと感た。シンプルに相手が速かったが、今は悔しさしかない」と悔しそうな表情で話していました。

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