夏場所は13日目の24日、3敗でトップに並ぶ4人のうち、大関 琴櫻と平幕の湘南乃海が直接対決しました。

琴櫻は立ち合いで低く当たってきた湘南乃海に対して、横に動いて上手を取り、そのまま上手出し投げで勝ち、3敗を守りました。

残る3敗のうち、新小結の大の里は平幕 宇良との初顔合わせの一番でした。

大の里は、頭を低くして攻めこもうとした宇良を突き起こし、そのまま一気に土俵の外に押し出しました。

同じく3敗の平幕の欧勝馬は関脇 若元春に敗れて4敗に後退しました。

これで13日目を終えてトップの3敗は琴櫻と大の里の2人となり、4敗は大関 豊昇龍、関脇 阿炎、平幕の大栄翔、湘南乃海、欧勝馬の5人となりました。

中入り後の勝敗

▽一山本に剣翔は、一山本が「突き出し」で勝ちました。

▽狼雅に北勝富士は、狼雅が「送り出し」。

▽佐田の海に新入幕の時疾風は、佐田の海が「寄り切り」で勝ち越しです。
時疾風は負け越しました。

▽宝富士に金峰山は、金峰山が「突き出し」で勝ち越しました。

▽竜電に正代は、竜電が「寄り切り」で勝ち越しました。
正代は負け越しです。

▽美ノ海に琴勝峰は、美ノ海が「押し出し」で勝ち越しました。

▽隆の勝に友風は、隆の勝が「押し出し」。

▽王鵬に玉鷲は、玉鷲が「押し出し」。

▽錦富士に翔猿は、翔猿が「押し出し」。

▽錦木に豪ノ山は、錦木が「寄り切り」。
豪ノ山は負け越しました。

▽平戸海に高安は、平戸海が「突き落とし」。

▽御嶽海に大栄翔は、大栄翔が「押し出し」。

▽熱海富士に阿武咲は、熱海富士が「はたき込み」。
阿武咲は負け越しました。

▽宇良に大の里は、大の里が「押し出し」で3敗を守りました。

▽明生に阿炎は、阿炎が「突き落とし」。

▽若元春に新入幕の欧勝馬は、若元春が「押し出し」。
欧勝馬は4敗に後退しました。

▽湘南乃海に大関 琴櫻の3敗どうしの対戦は、琴櫻が「上手出し投げ」で勝ちました。

▽大関 豊昇龍に翠富士は、豊昇龍が「小手投げ」。
翠富士は負け越しました。

《力士の取組後 談話》

大関 琴櫻「まずは あすの相撲に集中」

3敗を守った大関 琴櫻は、立ち合いで右に動いたことについて、「相手が仕切り線からずれていたので、横から攻めようと思って、ああいう形になった。落ち着いていたかなと思う」と説明しました。

トップに並んで残り2日を迎えることについては。「まずは、あすの相撲に集中してやっていく」と述べました。

湘南乃海「何も言うことない」

一方、敗れた湘南乃海は「何も言うことない」と肩を落としていました。

新小結 大の里「来場所につなげられる相撲を」

琴櫻と並ぶ3敗を守った新小結 大の里は「きのう、きょうと、いい相撲を取っている。優勝はないものだと思っているので、来場所につなげられる相撲を取りたい」と話していました。

新入幕の欧勝馬「もっと稽古して頑張る」

左四つが得意な関脇 若元春に敗れて、4敗に後退した新入幕の欧勝馬は「左だけ差させたくなかったが、差されて、そこから何もできなくなった。緊張はなく実力だと思う。もっと稽古して頑張る」と話していました。

大関 豊昇龍「一日一日 最後まで頑張りたい」

4敗に踏みとどまった3人のうち、大関 豊昇龍は「落ち着いていたので体がいい感じに動いていた」と振り返りました。

優勝争いについては「連敗から始まっているので意識していない。しっかり一日、一日やって最後まで頑張りたい」と話していました。

関脇 阿炎「集中できているのでよかった」

また、関脇の阿炎は、土俵際での突き落としで逆転した展開について「集中して土俵に上がることができているのでよかった」と振り返りました。

そのうえで、「星を考えないからこそ、集中できている。頭の中が相撲でいっぱいなので気にならない」と話していました。

大栄翔「いい相撲が取れてよかった」

残る大栄翔は「いい相撲が取れてよかった。あと2日あるので、自分の相撲を取れるように頑張る」と話しました。

優勝争いについては「先頭を走っているわけではないので、一番一番やるしかない」と気を引き締めていました。

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