大相撲夏場所は26日、東京・国技館で千秋楽があり、小結大の里(23)=本名・中村泰輝、石川県津幡町出身、二所ノ関部屋=が12勝3敗で初優勝を果たした。初土俵から所要7場所での幕内優勝は優勝制度ができた1909年以降で最速。先場所優勝した尊富士の10場所を更新した。
大の里は11勝3敗の単独首位でこの日を迎えた。豊昇龍と琴桜の両大関、関脇阿炎、大栄翔も10勝4敗で優勝の可能性を残すなか、阿炎を押し出しで下して優勝を決めた。
192センチ、181キロ。持ち前の馬力で1横綱、2大関を破るなどし、白星を積み上げた。日体大で学生横綱と2度のアマチュア横綱に輝き、鳴り物入りで入門。昨年夏場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏むと、今年初場所で新入幕。新入幕から所要2場所で小結に昇進し、初の三役で夏場所を迎えていた。新小結の優勝は1957年夏場所の安念山以来67年ぶりの快挙。
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