(26日、プロ野球 広島東洋カープ4―2横浜DeNAベイスターズ)

 広島の栗林良吏が2点リードの九回を締め、プロ4年目で通算100セーブを達成した。プロ野球36人目。

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 178試合目での到達は馬原孝浩(ソ)と並び、日本人投手の最速タイ記録だ。

 今季開幕時点では、登板21試合以内で14セーブを挙げれば単独での日本投手最速記録だった。

 しかし、同点での登板も多く、前日もセーブがつかない同点の九回に登板。その時点で単独での日本選手最速はなくなったが、チームは延長十二回を制して勝った。

 もともと、「現役中は数字を目標にしているわけではない。一つ一つの登板を大事にしていく」と語っていた。

 新人だった2021年の開幕直前、当時の佐々岡真司監督に指名されたのが抑えとしての一歩目。「プレッシャーを感じるよりも、1軍にいられるという喜びの方が強かった」と振り返る。

 同年3月27日の中日戦(マツダ)で初登板初セーブを記録。その後は東京五輪の優勝投手になるなど、「守護神」のイメージが強いが、3年目の昨季は足踏みした。

 春先に腰を痛めてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表を途中離脱するなど、調子がなかなか上がらず、一時は中継ぎに回った。

 その苦い経験が、九回を投げることの大切さに改めて気付かせてくれたという。

 「(中継ぎは)どのタイミングで出番が来るか分からない。九回とは違う緊張感があった。その経験があったぶん、九回のためだけに準備しているという立場のプレッシャーや責任感は、今の方が強く感じている」

 大切にしているのは、たとえその日の状態が悪いと自覚しても「全部悪いことはない。いいものを早く見つけること」と語る。

 続けて「そのためにも、しっかりと準備をするのが大事だと思う」。

 節目の数字を通過点に、さらなる飛躍をめざす。(上山浩也)

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