第71回春季東北地区高校野球宮城県大会は26日、石巻市民球場で決勝があり、仙台育英が仙台城南を9―2で破り5連覇を果たした。3位決定戦で聖和学園が東北学院榴ケ岡にコールド勝ち。上位3校が、6月に宮城県で開かれる東北大会に出場する。
◇
仙台育英の山口廉王(れお)投手(3年)は6回を被安打2、10奪三振の好投をみせ、勝利を引き寄せた。最初の打者にいきなり安打を打たれたが、その後は変化球と150キロの直球で押し、立て直した。
昨秋の県大会準々決勝は、先発して2失点。チームは敗退し、厳しい冬を過ごした。
今振り返ると、秋から一番成長したのは試合中の気持ちの持ち方だと思う。
須江航監督の助言もあり、練習試合を重ねる中、試合中のミスや課題をノートに書き込み始めた。練習試合の前は「今日はこういうピッチングをしよう」と考え、記した。
この日は三回に1点を失うも「自分のテンポが悪い。修正して取り返そう」と思い、切り替えることができた。
監督には「あゆみは緩やかだけど、とても向上心があり一番練習する子」と評される。
「ゲームを崩さないピッチャーになる」。変化球も直球も質を上げ、夏に向けて成長を誓う。(吉村美耶)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。