パリ五輪自転車トラック日本代表の内定記者会見が29日、静岡・伊豆市で行われた。会見には、東京オリンピックオムニアムで日本人初の銀メダルを獲得した梶原悠未(27)、アジア大会のスプリント、チームスプリントで金メダルに輝いた太田海也(24)ら15人が出席した。

女子オムニアム代表の梶原は、今年に入り人生初の骨折を経験したが、周囲のサポートに支えられ完全復帰。3月のネーションズカップで優勝を果たすなど自信を取り戻し、2大会連続のメダルに期待がかかる。

「東京オリンピックに続き2度目の夢の舞台に立てることを本当に嬉しく思います」と梶原。「パリオリンピックでは女子オムニアム種目で、感謝あふれる最高のガッツポーズで金メダルを獲得できるように一生懸命頑張ります」と力強く意気込んだ。梶原が出場予定の女子オムニアムは8月11日(日本時間)に行われる。

男子の太田は、競技歴わずか3年で数々の国際大会でメダルを獲得するまでに成長した日本のエース。パリ五輪の舞台となるヴェロドローム・ド・サン・カンタン・アン・イヴリーヌを走った経験があるといい「タイムはとても出るバンク」と話す。パリ五輪へ向け「自分自身のベストタイムを更新してメダルに届けば、自分としては最高」と太田。さらに「先輩たちが繋げてきたこのバトンを、しっかりこのチームでメダルをいっぱい獲得して、次の世代に繋げていけるように」と次世代への思いも口にした。

東京五輪の6人から倍以上の15人の選出となった今大会の日本代表。自転車競技の成長について会見に出席したブルワテクニカルディレクターは、「東京五輪に出ていた選手たちが記録とか成績を残してくれたということはすごく感謝の気持ち」とした上で「この世代は本当に先輩たちの経験を生かし、強みにして、今はさらに世界に戦おうとしている。メダルの可能性が十分ある」とパリ五輪世代に期待した。

【代表一覧】
■男子(リザーブ含む8人)
今村駿介、太田海也、小原佑太、窪木一茂、長迫吉拓、中野慎詞、橋本英也
リザーブ松田祥位
■女子(リザーブ含む7人)
女子は、池田瑞紀、内野艶和、太田りゆ、垣田真穂、梶原悠未、佐藤水菜
リザーブ梅川風子

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