■親善試合 東京ヴェルディ 0-2 レアル・ソシエダ(29日、国立競技場)

サッカー日本代表の久保建英(22)が所属するレアル・ソシエダが東京ヴェルディとの親善試合を行い2-0で勝利。

国立競技場では初のプレーとなった久保は、“国立初ゴール”こそ実現しなかったが、華麗な股抜きプレーなどトップレベルのテクニックを随所で披露し、集まった大勢のファンを魅了した。

ソシエダは6月に開幕するEARO2024にスペイン代表候補として招集されたFWミケル・オヤルサバル、MFマルティン・スビメンディ、MFミケル・メリーノらは帯同ならずも、育成組織出身の選手がゴールを決めるなど、若手が貴重な出場機会で躍動した。

ヴェルディは「JFA・Jリーグ特別指定選手」の東洋大・新井悠太、昇格1年目の山本丈偉らがスタメン。

序盤からソシエダが制度の高い連携プレーなど、ボールを保持する展開で積極的に攻撃を仕掛ける。

前半8分には、久保がペナルティーエリア右へのスルーパスを送ると会場は一気にどよめき、DFのオドリオソラがクロスを供給するがクリアされる。

14分にはオドリオソラの強烈シュートもキーパー長沢祐弥の正面。30分は久保がペナルティーエリア内でDF陣をかわしてゴール付近に切り込んでいくが、パスがカットされため息。

前半40分には久保が敵陣右サイドで華麗な股抜きテクニックで攻め込み、最後は左足でシュートを放つがネットを揺らせず。45分はヴェルディDF陣がクリアしたボールを、ペナルティーエリア外からウルコ・ゴンサレス・デ・サラテが右足でシュートを放ち、ソシエダが先制点。

ソシエダが1-0とリードして後半へ。後半はヴェルディは明治大在学中の熊取谷一星、国士舘大から加入した古川真人がピッチへ。前半終始押され気味のヴェルディは積極的に攻撃を仕掛けはじめる。早速後半2分には、新井を起点にした攻撃から最後は食野壮磨がシュートもゴールならず。

後半3分には久保が交代となり、大勢のファンの声援に笑顔で応えながら初の国立のピッチを後にした。

前日の取材では「僕たちは見てて楽しいサッカーをしていると思うので、来て良かったなって思えるような美しいサッカーができれば」と話していた久保。前半に多くのプレーで観客を沸かせ、会場は温かい拍手に包まれた。

後半20分にはリーグ戦ここまでチームトップ6得点のFW木村勇大がピッチへ。早速相手の縦パスをカットして決定機を作るなど、チャンスメイク。

以降もヴェルディの決定機が増えるも、オフサイド判定など1点が遠く。さらに終了間際に途中出場・ザハリャンの強烈ミドルを食らい、0-2で敗れてしまった。

試合後、インタビューに応じた久保は「国立初めてなんでまずはプレーできて良かったです。今年はいろいろあって、アジア杯、チャンピオンズリーグもあってすごく長い一年だったと思います」と初の国立とシーズンを振り返り、最後は「チームのみんなも来て良かったと言ってたので、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を伝えた。

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