広島カープは、セ・パ交流戦で12球団唯一の開幕2連勝と絶好調。貯金も7で、首位を走る中、カード全勝を目指し、オリックスとの3戦目(5月30日)に臨みました。

勝てば、2013年以来となる交流戦開幕3連勝となるカープ。先発は 九里亜蓮 。今シーズン初勝利から12日ぶりの登板で自身、2勝目を目指します。

その九里は、1回、1アウト・ランナー2塁・1塁といきなりピンチを迎えます。打席には5月の月間打率3割超えの4番・森友哉 。変化球で体勢を崩して空振り三振。

さらに続く5番・紅林弘太郎も空振り。クリーンナップを2者連続の三振に抑えて、ピンチを乗り切ります。

前日、14得点のカープ打線は、2回、1塁ランナーの 宇草孔基 が、相手の捕球エラーの間に一気に3塁へ進み、チャンスを作ります。

続く9番・九里はバントの構え。ここは1塁ランナーのみを進めるのかと思いきや…、なんと3塁の宇草がホームへ突入。相手の意表を突いたセーフティースクイズとなり、カープが先制に成功します。

4回は、先頭の宇草がセンター前ヒットで再び出塁すると、またまた相手のミスをつき、2塁へ。その後、1アウト・ランナー3塁とし、バッターは9番・九里。

今シーズンはまだヒットがありませんが、九里が自身初の犠牲フライで貴重な追加点をもたらします。

九里は、「変に考えすぎずに最少失点で切り抜けるように投げた」と5回・6回を連続で3者凡退に抑えるなど、みごとな無失点投球と、ここまで全打点を挙げる活躍で試合を作りました。

九里亜蓮 6回 球数108 被安打3 失点0 打点2

ここからは逃げ切り態勢のカープ。7回は、“勝利の方程式”・矢崎拓也 を投入。しかし、1アウト・ランナー3塁・1塁とされると、1番・福田周平 に初球をライト前へ運ばれて失点を許します。

ここで 新井貴浩 監督は即座に動き、快速球サウスポー・塹江敦哉 を投入。しかし、フォアボールから満塁のピンチ。150キロ超えのストレートをライト前へ運ばれると、エラーも絡んで一挙、3失点。まさかの逆転で九里の勝ち星も消えてしまいます。

このままでは終わらないカープ打線は8回、必死につないで満塁。一発逆転の大チャンスを作り、代打で打席に向かうのは、松山竜平 。球場もチームメイトの期待も高まる中、3球目。打球はスタンドには届かず、センターフライ。

リリーフ陣が誤算で打線もチャンスで1本が出なかったカープ。交流戦開幕3連勝とはなりませんでした。(広島 2-8 オリックス)

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