■プロ野球・交流戦 楽天 0-4 ヤクルト ※5回降雨コールド(2日・楽天モバイルパーク)
球界最年長のヤクルト・石川雅規投手(44)が史上初の快挙。楽天戦で先発し、5回無失点の力投で今季初白星を挙げ、2002年のプロ入りから歴代最長となる“23年連続勝利”を達成した。この日は雨が強く降り続き、5回裏を終えたところで一時中断も、約30分後に雨天コールドとなった。
入団1年目の新人から23年連続勝利は、1956~77年の米田哲也(阪急など)の22年連続を超え、プロ野球史上最長記録となった。さらに通算186勝目(186敗)を手にし、交流戦では歴代最多を更新する通算29勝目を挙げた。
今季4度目先発の石川は、ここまで0勝1敗で防御率2.77。前回の阪神戦(5月19日・甲子園)では3回0/3を7安打4失点(自責2)で負け投手。この日は雨が強く降る中の力投で見事快挙を達成した。
現在最下位のチームは引き分けを挟んで5連敗中だったが、5月24日の中日戦以来、8試合ぶりの勝利(19勝29敗4分)。
打線は39歳ベテランの岸を相手に、1回は先頭・西川が二塁打で出塁すると、長岡秀樹(22)が初球をライト前に運ぶタイムリーを放ち、わずか3球で先制。さらに続く村上宗隆(24)が5球目のスライダーを捉え、8試合ぶりの13号2ランを放った。序盤から3-0と試合の主導権を握り、村上は本塁打数で両リーグ単独トップに。
早速援護をもらった石川は、1回は3者凡退と最高の立ち上がり。2回は2死一塁でフランコに二塁打を許すが、続く太田を投ゴロで切り抜けた。
雨が強く降り続ける中、3回、4回はランナー1人を出すが二塁を踏ませず。打線は4回に1死満塁から中村悠平(33)のタイムリーで4点目。
5回の石川は2死から小深田の二ゴロを山田哲人(31)が雨でボールが滑るためか捕球ミスで2死一塁とするも、続く小郷を一ゴロに仕留め、勝利投手の権利を得た。
試合は5回裏が終わったところで雨により一時中断。グラウンドにはシートがかけられ回復を待ったが、雨天コールドでヤクルトが勝利。石川は今季初白星を手にした。
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