連日熱い戦いが続いている県高校総体。4日は県内各地で団体競技の決勝が行われ、ハンドボールの男女決勝には大応援団も集まり熱戦が展開された。

女子決勝は、第1シード浦添と3連覇がかかるコザ。3年連続同一カードだ。

先に主導権を握ったのは浦添。去年おととしとコザに敗れた雪辱を胸に、4連続得点などでリードを奪った。

対するコザは18歳以下日本代表、瑞慶山ゆりのアンダーハンドシュートなどで応戦するが、浦添の固いディフェンスの前に得点を重ねられない。

浦添の9点リードで迎えた後半も、浦添が守備からの速攻で3番・比嘉柑奈が決める。ゴールキーパーからダイレクトにパスを受けたキャプテン又吉叶もネットを揺らし、次々に得点を重ね5連続得点を記録する。

しかしコザも最後まで力を振り絞り、後半、中盤に入ってキャプテン吉田千穂を中心に7連続得点と、意地を見せる。



それでも、生徒600人の大声援を受ける浦添がこの2年決勝で敗れた悔しさを晴らすゴールを決め続け…結果は29対17。浦添が頂点をつかみ取った。

▽浦添高・又吉叶主将
「去年もおととしも試合に出て、そこでコザに負けて悔しい思いもしてきた」「エースがけがをしてこの大会に出られないとか、苦しい思いばかりしてきたんですけど、エースと絶対全国でプレーできるように、絶対全国までつなぐ気持ちでひとつになってやってきたので、本当に優勝できてよかったです」

男子は20連覇の偉業がかかった興南VS那覇西

男子決勝は大会20連覇をめざす第1シード興南に那覇西が挑む一戦となった。先制したのは那覇西。序盤は王者興南にリードを奪い、那覇西応援団を沸かせる。


それでも、会場を真っ赤に染めた那覇西応援団の声援を背に、GK・眞榮田義大が体を張った守りを見せ、那覇西も粘る。

9点差、興南リードで折り返した後半、試合を作ったのは、興南のキャプテン・比嘉泉稀だった得点だけでなく、19歳以下日本代表:下地叶也(しもじ・きょうや)の得点をアシスト。

両チーム最多の8得点を決めた大城虹雲の活躍も光り、興南が那覇西を引き離していく。地鳴りのような応援を背に最後まであきらめない那覇西を振りきり、39対28で試合終了。興南は20連覇を達成した。

▽興南・比嘉泉稀主将
「素直にうれしい。これまで歴代の先輩たちがつないできた連覇を自分たちの代で20連覇という目標を掲げてきたので、それが達成できてうれしいです」

(取材後記)
決勝で敗れた女子・コザと男子・那覇西だったが、大きくリードを許しても最後まで声援を途切れさせることはなく、応援団と一緒に最後まであきらめない姿勢を見せてくれた。(全力部活取材班)

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