日本時間3日に行われた海外メジャー・全米女子オープン最終日。首位と3打差の5位からスタートした笹生優花(22)がスコアを2つ伸ばし、通算4アンダーとして逆転で3年ぶり2度目の制覇を成し遂げた。海外メジャー複数回優勝は男女通じて日本勢初の快挙だ。この優勝により、女子ゴルフのパリ五輪日本代表争いは大混戦の様相を呈してきた。
6月24日の世界ランキングをもとにしたオリンピックランキングによって出場選手が決定する女子ゴルフ。15位以内に3名以上の選手がいる国と地域は最大4名まで出場権が与えられ、15位以内に選手がいない国と地域からは最大2名まで出場することができる。
2名の出場が見込まれる日本は、全米オープン前の世界ランキングで18位の畑岡奈紗(25)が日本勢1番手、次いで山下美夢有(22)、古江彩佳(24)がつけており30位の笹生は4番手だった。今回の優勝で笹生の世界ランキングは6位に大幅ジャンプアップ。一気に日本勢1番手へと浮上し、フィリピン代表として出場した2021年東京五輪に続く2大会連続の五輪出場へ大きく前進した。
日本勢2番手争いも激しさを増し、世界ランキング19位に畑岡、22位に古江、25位に山下と僅差に3選手がひしめき合っている。代表争いも残り3週、4選手共に代表決定の直前に行われる海外メジャー・KPMG全米女子プロゴルフ選手権に出場を予定しており、結果次第では再び大逆転が起こっても不思議ではない。激化する女子ゴルフ「パリ五輪」日本代表争いから目が離せない。
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