■MLB ヤンキース 2ー11 ドジャース(日本時間9日 ニューヨーク州ニューヨーク・ブロンクス区、ヤンキー・スタジアム)

ドジャースの大谷翔平(29)が9日(日本時間)、敵地でのヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場し、4打数1安打1打点1四球で打率は.311。12打席ぶりのヒット、3試合ぶりの打点をマークした。T.ヘルナンデス(31)が1試合2本塁打で大谷に並ぶ15号を放った。チームはヤンキースに勝利し、連勝を「3」に伸ばした。

直近5試合で23打数4安打、打率は.174、さらにヤンキースタジアムでは14試合で51打数6安打、打率.118と相性も悪い。そして、ヤンキース先発は左腕のN.コルテスJr(29)。大谷は2020年から毎年対戦しているが通算成績は9打数1安打、打率は.111と苦手な投手。

調子も下降気味で苦手な球場、相性の悪い投手と重なった。異例となった3連戦全米中継となっている第2戦、1回第1打席、フルカウントから外角低め142キロのカットボールに空振り三振。今季最長となる11打席ノーヒットとなった。

ドジャースは2回、前日8日(同)に延長11回、決勝タイムリーを放った4番・Tヘルナンデスが大谷に1本差と迫る14号ソロ。ドジャースが先制点を奪った。

1対1で迎えた3回、1死一、三塁で迎えた第3打席、満員のヤンキースタジアムからは大ブーイングが起こった。ヤンキースバッテリーも完全に外角低めの攻め、カウント2-2から外角低めに狙ったストレートが高めに浮くと、大谷は逃さずにコンパクトへレフト前に弾き返し、12打席ぶりのヒットが勝ち越しタイムリー。3試合ぶりの打点で2対1とした。

しかし、その裏、ヤンキースは3番・A.ジャッジ(32)が弾丸ライナーでレフトスタンドへ飛び込む22号ソロ。大谷が勝ち越せば、ジャッジが同点アーチ、ヤンキースタジアムは序盤戦から熱狂に包まれた。

試合中に中継局のインタビューに答えたD.ロバーツ監督(52)は「翔平もT.ヘルナンデスも試合前からしっかりと準備を整えて試合に臨む、本当にプロフェッショナルなプレーヤーだよ」とここまで活躍した2選手を称えた。

ドジャースは5回、8番・K.ヘルナンデス(32)がライトスタンドへ4号ソロ、再びドジャースが3対2と勝ち越した。6回、先頭で迎えた第3打席、ここでも外角中心の攻め、2球で2ストライクと追い込まれると3球目、この打席から使い始めた外角低めのスイーパーを追いかけてしまいサードフライに打ち取られた。

8回、第4打席、無死一塁で迎えた第4打席、ヤンキース3人目T.ケインリー(34)と対戦。1ストライクから2球目、低めへのチェンジアップを豪快に空振り。2ストライクと追い込まれると、3球目も同じところにチェンジアップを投げられたがしっかり見逃した。カウント1-2から4球目のストレートに詰まってセカンドゴロ。しかし、2塁手が捕球を慌ててしまいミスで出塁した。

ここから1死満塁のチャンスとなると4番・T.ヘルナンデスが完璧に捉えてレフトスタンドへ15号満塁ホームラン。大谷に並ぶ15号となった。9回、2死から回ってきた第5打席は四球。大谷は4打数1安打1打点1四球で打率は.311。9回、ヤンキースはジャッジがこの試合2本目となる23号を放った。

ドジャースは先制も2度、追いつかれたがヤンキースを突き放し、全米中継となった注目カードで連勝、ヤンキース投手陣は今季初めてとなる2ケタ失点となった。

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