連日熱い戦いが続いている県高校総体。今回の記事は締めくくりとなる
高校サッカー。男子決勝は、初優勝を目指す興南と、2年ぶりの王座奪回、19回目の頂点をめざした那覇西の手に汗握る大熱戦となった。

▽那覇西高 上地克幸主将
「ここからはもう気持ちの問題だと思っているので。しっかり ”那覇西” プライド出して」「応援もあるので全員の分を背負って戦っていきたいと思います」


▽興南高 大塚遥人主将
「チームの状態としては最高。必ず優勝したいという気持ちでここに来ました「最初から自分たちのサッカーを見せて応援も含めて圧倒して試合の流れを持っていきたい」

3年間の集大成の試合がキックオフー





開始1分。最初のチャンスは、興南に訪れた。背番号11の2年生、金城圭成が俊足を飛ばす。津波古碧琉のフィニッシュは得点を逃したが、あと1歩というシーンでチームは流れに乗った。

すると12分。中盤でボールを奪った興南は、キャプテン大塚遥人のアシストを受け、再び金城圭成。このチャンスは逃さなかった。欲しかった先制点を奪い、試合を動かす。


那覇西も反撃を試みるが、ゴール前で身体を張ったDFを見せる興南が失点を許さない。興南が1点をリードして試合前半を折り返す。

迎えた後半も興南ペース。積極的にプレッシャーをかけ、コーナーキックのチャンスを得る。キッカーは、3年生、盛吉智。

これを又吉真豊がゴールに背を向けながらヒールで軌道を変える技ありのシュート。見事にゴールネットを揺らし貴重な追加点。大きな2点目を奪って突き放す。

追いつこうと攻勢を強める那覇西と、一丸となって守る興南。試合は決勝戦にふさわしい、手に汗握る熱戦に。

試合終了まで残り5分を切った場面。興南陣内に攻め込んだ那覇西が混戦から1度ボールを戻し、再びチメズ。

終了間際に奪ったこの日2得点目は、貴重な同点弾。土壇場で、試合を振り出しに戻し、試合は延長へ。すると流れは、追いついた那覇西に傾いていく。流れを変えたのは背番号14、上地玲央。

▽那覇西 上地玲央
「勝ち越したときは、”俺がやってやったぜ” みたいな。すごく嬉しかった」

土壇場で2点差を追いつき、延長で2点を勝ち越した那覇西。4-2の劇的な逆転勝利で、2年ぶりの優勝。全国切符を掴み取った。

▽那覇西高 上地克幸主将
「自分たちがここまでやってきたことを信じてたので、負けることはなかったと思います」「九州・全国も暴れて、那覇西の強さを見せつけたいと思います」

女子決勝は美里VS連合チーム

九州大会をかけた女子の決勝戦は、美里高と、八重山高を中心とした連合チームの対戦。3月までは同じ連合チームでプレーし、互いを良く知るライバル対決に。初優勝を目指す連合チームの勢いが勝り、嬉しい初優勝を果たした。


▽佐伯美羽 主将
「本当は単独で出たいけど、それでも単独で出られないチームがあるからこそ、八重山と一緒に頂点に立ちたい気持ちで合同チームを組んでいるので、みんなで合同チームでこの優勝できてとても嬉しいです」
(取材:「全力部活」取材班)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。