16チームが参加してカタールのドーハで始まったアジア最終予選で、8大会連続のオリンピック出場がかかる日本は16日、1次リーグ「グループB」の初戦で4大会ぶりのオリンピック出場を目指す中国と対戦しました。

日本は、年齢制限のない代表に選ばれた細谷真大選手や、J1、FC東京のキャプテンで20歳の松木選手などが先発メンバーに名を連ねました。

日本は前半8分、山田楓喜選手の右からのクロスボールに、松木選手が左足で合わせてさい先よく先制しました。

しかし、17分、ディフェンダーの西尾隆矢選手が相手へのひじ打ちでレッドカードを出されて退場処分となると、人数で上回る中国に攻め込まれる場面が多くなりました。

それでもゴールキーパーの小久保玲央ブライアン選手の好セーブなどでゴールを許さず、1対0で試合を折り返しました。

後半も日本は1人少ない状況の中、攻め込まれる場面が目立ちましたが、持ち味の組織力と集中力の高い守備で守り抜き、1対0で中国に競り勝って白星スタートを切りました。

1次リーグでは4つのグループの上位2チーム、あわせて8チームが決勝トーナメントに進み、3位以内に入ればパリオリンピックの出場権を獲得します。4位はアフリカ、ギニアとのプレーオフに回ります。

1次リーグの日本の第2戦は日本時間の20日午前0時半からUAE=アラブ首長国連邦と対戦します。NHKは、この試合を総合テレビで中継でお伝えし、NHKプラスで同時配信します。

大岩監督「23人全員で次のUAE戦に向かいたい」

23歳以下日本代表の大岩剛監督は、レッドカードによる退場処分で1人少ない状況が続いた試合展開について「アクシデントは想定していたとはいえ、なかなか厳しい試合になった。これを次に生かしたい」と振り返りました。

そして「戦術的な要素は選手に伝えたが、あとは個人の戦術だったり、攻守においてのつながりが非常によく出ていた」と粘り強い守備で無失点に抑えた選手たちをたたえました。そして「回復と分析をして、23人全員で次のUAE戦に向かいたい」と話しました。

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