サッカー男子のU23(23歳以下)アジアカップは16日、パリ五輪アジア最終予選を兼ねて、カタールで行われ、1次リーグB組の日本は、中国を1―0で下した。8大会連続の五輪出場に向け、白星発進となった。
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日本は前半、FW山田楓(東京ヴ)のクロスにMF松木(FC東京)が合わせて先制したが、15分すぎにDF西尾(セ大阪)が退場。10人での戦いを強いられ、中国に押し込まれたが、GK小久保(ベンフィカ)を中心に守り切った。
1次リーグは16チームが4組に分かれ、各組2位までが準々決勝に進む。日本は19日(日本時間20日)にアラブ首長国連邦(UAE)、22日に韓国と対戦する。大会の上位3チームが五輪の出場権を獲得。4位はアフリカ勢のギニアとのプレーオフ(5月9日、フランス)に回る。
アクシデントは想定していた
中国戦前日、日本の大岩監督は言っていた。「初戦の難しさやアクシデントがあることも含め、いろんなことを想定しないといけない」。警戒していた通り、若い選手たちに試練が訪れた。
MF松木のゴールで幸先よく先制したが、前半15分すぎにDF西尾がボールのないところで相手を倒して一発退場に。序盤から、10人での戦いを余儀なくされた。
前線に高さのある選手を並べた中国に押し込まれ、セットプレーやクロスから何度も好機を作られた。それでもGK小久保が好守を連発し、1点を守り切った。
準々決勝で敗退したA代表のアジア杯を見て、選手たちは「アジアの戦いは簡単ではない」という意識を共有していた。五輪出場に向け、苦しみながらも貴重な勝ち点3を手にした。(ドーハ=照屋健)
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