DeNAには一発を期待できる強打者たちがいる。ただ、一塁や左翼、右翼など守備位置が限られる彼らを、どう組み合わせるのかが悩ましい。
交流戦のビジターでは、その問題が解消される。パ・リーグの本拠で採用される指名打者制があるからだ。
- 2リーグ制維持へ、貫いた覚悟 元阪神球団社長を突き動かしたものは
敵地・ゾゾマリンスタジアムでのロッテ戦では、その強みを存分に生かし、同一カード3連勝を果たした。
この日の指名打者は、5番筒香。二回、先頭の第1打席で口火を切った。ロッテ・西野に追い込まれてからの3球目。高めに浮いた145キロの速球を見逃さない。「速球をしっかり上からたたくことができた」。右中間へ先制のソロ本塁打を突き刺した。
これで、パ・リーグの本拠で戦った6試合は5勝1敗。指名打者の選手がホームランを打ったのは、すでに4試合を数える。しかも先制、勝ち越しと試合の流れを大きく左右する一発が飛び出している。
DeNAは筒香や牧、オースティンと分散しながら、指名打者として起用してきた。主力の守備の負担を軽減できているのも、長いシーズンを戦ううえでは大きい。
一時は今季最多の6まで膨らんでいた負け越しは、2まで減った。交流戦で波に乗りきれないセ・リーグ3位・巨人の背中も、近づいてきた。
残る交流戦は、西武の本拠・ベルーナドームでの3連戦。気は早いが、全勝すれば4月13日以来、2カ月ぶりに勝ち越し1となる。(安藤仙一朗)
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