■プロ野球 交流戦 楽天5ー3広島 (16日 楽天モバイル)

楽天が球団創立20年目で初の交流戦優勝を飾った。昨年に初優勝したDeNAに次いで8球団目の優勝。優勝がないのは阪神、広島、中日、西武の4球団となった。交流戦は22年・ヤクルト、23年・DeNAが頂点に立っておりパ・リーグでは21年・オリックス以来の優勝となった。

楽天は交流戦を12勝5敗で、この日迎えて広島に勝利で13勝5敗。同率のソフトバンクが阪神に1ー4で敗れて12勝6敗となったため優勝が決まった。

試合は2回に相手の2つの失策もあり3点を先制。さらに3回には4番・鈴木大がライトスタンドへ1号2ランを放ち5-0と大きくリードを広げる。投げては先発・松井が3回まで4四球も、2つ併殺を奪う粘りの投球で無失点。4回からは小刻みな継投に入り、8回に1失点、9回は守護神・則本が2点を失うも計7投手のリレーで逃げ切った。

◆楽天は今季の交流戦前の通算成績は191勝212敗5分の勝率.474の10位、過去の最高順位は13年の2位(優勝はソフトバンク)だった。

≪楽天 交流戦優勝への道程≫
今季、交流戦の初戦5月28日・DeNA戦(横浜スタジアム)は7回途中で降雨コールド負け。だがDeNAに連勝し勝ち越すとヤクルトとの初戦で代打・フランコが9回に逆転3ランを放ち劇的なサヨナラ勝ちを収め勢いに乗る。

次カードの阪神との3連戦(甲子園)では初戦で9回に代打・茂木、小郷のタイムリーで勝ち越すと2戦目は小郷が9回2死から逆転2ランをライトスタンドへ叩き込む、3戦目も藤井の好投もあり今季初の同一カード3連勝を飾った。

中日戦では初戦は早川の快投で完封勝利、2戦目は小郷が自身初となる決勝満塁弾をマークし快勝、球団初の交流戦開幕から4カード連続勝ち越しを決めた。巨人戦の初戦は最大4点差を9回、小郷のプロ初となるサヨナラタイムリーでひっくり返す逆転勝ち。2戦目は初回にフランコの3号3ランなどで5点を先制し逃げ切り、3戦目は藤井が再び粘りの好投を見せ完封勝利で巨人に3連勝していた。広島には2試合連続で1点差の接戦で敗れていたが、最終戦は競り勝った。

◆楽天の交流戦順位と優勝チーム
   
   楽天  優勝
05年 最下位  ロッテ
06年 8位   ロッテ
07年 7位   日本ハム
08年 5位  ソフトバンク
09年 10位  ソフトバンク
10年 9位  オリックス
11年 9位  ソフトバンク
12年 9位  巨人
13年 2位   ソフトバンク
14年 10位    巨人
15年 4位  ソフトバンク
16年 4位   ソフトバンク
17年 5位    ソフトバンク
18年 最下位  ヤクルト
19年 6位   ソフトバンク
20年   中止
21年 6位   オリックス
22年 7位    ヤクルト
23年 6位   DeNA

●歴代就任1年目での交流戦優勝監督
2009年ソフトバンク:秋山幸二
2010年オリックス:岡田彰布
2015年ソフトバンク:工藤公康
2021年オリックス:中嶋聡
2024年楽天:今江敏晃

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。