各カンファレンスの7位から10位の4チームが残り2つの枠を争うプレーオフ進出決定戦で、ウエスタンカンファレンス8位のレイカーズは、7位のペリカンズと相手の本拠地、ニューオーリンズで対戦しました。
レギュラーシーズン後半から先発メンバーに定着した八村選手はこの試合も先発出場し、好調のスリーポイントシュートを成功させるなど前半は5得点を挙げました。
第3クオーターにはゴール下での強さをみせて8得点を挙げ、接戦となった第4クオーターの勝負どころではディフェンスで存在感を発揮しました。
最大18点をリードしたレイカーズは、残り2分を切ったところで同点に追いつかれましたが、フリースローを確実に決めて突き放し、110対106で勝って2シーズン連続のプレーオフ進出を決めました。
八村選手は試合終了までコートに立ち32分43秒のプレーで13得点を挙げ、リバウンド1つ、アシスト1つをマークして勝利に貢献しました。
レイカーズは先に4勝したチームが勝ち進むプレーオフの1回戦で、ウエスタンカンファレンス2位で昨シーズンのNBAチャンピオンのナゲッツと対戦することになり、20日、相手本拠地のデンバーで第1戦に臨みます。
八村塁「僕らの方がレベルアップしているので楽しみ」
八村選手は14日に行われたレギュラーシーズン最終戦でも勝利していたペリカンズとの試合を振り返り「この前の試合中も相手は『次は覚えてろよ』と言っていて、きょうはそのことばどおりに来たがチーム一丸となって戦えた。自分のプレーをつぶしに来ることは分かっていたが、ほかのチームメートがしっかりやってくれたのでよかった。こういう試合で勝つことによって僕たちのケミストリーも上がっていくと思う」と満足そうに語りました。
試合前にはエースのレブロン・ジェームズ選手からげきを飛ばされたということで「『相手チームも強気で来る。プレーオフの第1戦、第2戦だと思ってやれ』と言われた。心の準備ができて冷静にできた」と大黒柱からのことばによってチームに精神的な余裕が生まれたと話しました。
そして、昨シーズンのカンファレンスファイナルで4連敗を喫し、今シーズンも3回の対戦で全敗と相性が悪いナゲッツ戦に向けては「僕らも慣れてきているし、プレーオフという舞台で反撃したいので、しっかり準備していきたい。相手は昨シーズンからあまり変わってないと思うが、どちらかというと僕らの方がレベルアップしているので楽しみだ」と意気込みを語りました。
プレーオフ1回戦の対戦相手 昨季チャンピオン ナゲッツとは
レイカーズがプレーオフの1回戦で対戦するナゲッツは、昨シーズン初めてNBAチャンピオンに輝いたチームで、今シーズンは57勝25敗でウエスタンカンファレンスの2位につけました。
エースは身長2メートル11センチでセルビア出身のニコラ・ヨキッチ選手です。
2021年から2年連続でシーズンMVP=最優秀選手に輝き、初優勝を果たした昨シーズンはファイナルMVPに選ばれているNBA屈指のセンターで、柔らかいシュートタッチと抜群のパスセンスで、今シーズンは平均26.4得点をマークし、リーグ3位の9アシスト、さらにリーグ4位の12.4リバウンドを記録しました。
もう1人のチームの中心がカナダ出身のガードのジャマール・マレー選手で、独特なリズムのドリブルと高いシュート力で、今シーズンは平均で21.2得点をマークし、ヨキッチ選手とのコンビネーションがチームの得点源になっています。
レイカーズは、昨シーズンのカンファレンスファイナルでナゲッツを相手に1勝もできずに4連敗で敗退しましたが、ヨキッチ選手とマッチアップした八村選手は、ディフェンスで相手エースを自由にさせず、レイカーズでの評価を高めるきっかけとなりました。
また、ヨキッチ選手のセルビアとマレー選手のカナダはともにパリオリンピックへの出場を決めていて、いずれも代表の中心選手としての活躍が期待されています。
レイカーズのエース、レブロン・ジェームズ選手や、アンソニー・デイビス選手もアメリカ代表入りをするのではないかとアメリカのメディアは報じています。
パリオリンピック出場に前向きな姿勢を示している八村選手も含めて、オリンピックでも活躍が期待される代表チームのエースクラスの選手たちが競い合う注目の対戦カードとなりそうです。
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