第106回全国高校野球選手権三重大会の抽選会が18日、津市の三重県総合文化センターであり、組み合わせが決まった。大会には62校の60チームが参加。開会式は7月5日に四日市市の四日市ドームであり、翌6日に4球場で1回戦が始まる。決勝は7月28日の予定。(中田和宏、小林裕子、本井宏人)
今春の県大会で優勝した津田学園は、二遊間を中心にした堅守が持ち味。Aゾーンの第1シードとして松阪商と伊賀白鳳の勝者と戦う。Aゾーンには神村学園伊賀や皇学館といった強豪が並ぶが、「どこが相手でもやることは同じ。接戦をものにする」と津田学園の中村駿亮主将(3年)。
Bゾーンでは、今春の選抜大会で初戦突破した宇治山田商が第4シードで2回戦から登場する。エースには、140キロ台の速球で押す中村帆高投手(3年)が復帰した。「つなぐ野球で、準優勝だった昨夏の悔しさをはらす」と伊藤大惺主将(3年)。1回戦の鈴鹿と桑名工の実力校対決や、古豪復活をめざす明野の試合運びも注目だ。
Cゾーンは、春の東海大会準優勝の菰野と昨夏の三重大会を制したいなべ総合が軸になりそうだ。第2シードの菰野は左腕の栄田人逢(とわ)投手ら投打の中心が2年生。山口拓真主将(3年)は「いなべ総合は必ず仕上げてくる」と警戒する。150キロ台の速球を持つ吉留勇太投手(3年)がいる近大高専も躍進をうかがう。
最も激戦になりそうなのがDゾーンだ。春の県大会で初の3位になった昴学園(第3シード)は、四日市商と海星の勝者と対戦する。選手層が厚い三重、伝統校の四日市工や津商もそろうが、昴学園の青木大斗主将(3年)は「団結力では負けない」とチーム力を強調する。
抽選に先立ち、県高野連の岡村芳成会長は「仲間や保護者、応援してくれる方々にハッスルプレーを見せてほしい。体調に留意し、万全の体制で大会にのぞんでほしい」と激励した。
選手宣誓は津の中尾早玖主将
開会式で選手宣誓を務めるのは、津の中尾早玖(さく)主将(3年)に決まった。24校が応募し、抽選で選ばれた。中尾主将は「心臓が破裂しそう。うれしいけど、びっくりした。野球をやっていく中で関わってくれた人たちに感謝の気持ち、一緒に野球をやってきた仲間への思い、この大会にかける思いを伝えたい」と話した。
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会場では抽選会前、各校の主将向けに熱中症対策講習があった。飲料メーカーの担当者が講師となり、当日の暑さ指数が環境省のサイトで確認できることや、選手は飲み物を持ち歩いて塩分を一緒に補給することなどを強調した。
今夏の三重大会は各球場とも、試合開始が午前8時45分と11時15分の1日2試合が原則となる。1試合の場合は8時45分開始で、決勝は10時開始。
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