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 今シーズン、メジャー最長となる145メートルの特大ホームランを放った大谷翔平選手。なぜ、ここまでボールを飛ばすことができるのでしょうか?元メジャーリーガー・五十嵐亮太さんに聞きます。

■ここまで特大のホームランが生まれた理由

 19日のドジャースは、劇的な逆転勝利でしたね。 五十嵐さん
「こういった試合はシーズン中でも、なかなか見みられるものではありません。すごい試合でした」

 大逆転劇の口火を切ったのが、大谷選手の特大ホームランでした。この球場、「ボールがよく飛ぶ」と言われてはいますが、それでも145メートルも飛ばすのは、すごいことなのでしょうか?

五十嵐さん
「角度も良かったですし、強くインパクトすることもできたので、打った瞬間にホームランになることを確信しました」

 打たれた瞬間にホームランと分かることは、ピッチャーとしてはどんな気持ちなのでしょうか?

五十嵐さん
「諦めもつきやすいですよね。切り替えもすぐできると思います。そこに投げてしまった自分が良くないなという反省がすぐあるんじゃないですかね」  なぜ、ここまで特大のホームランを放つことができたのでしょうか?

 五十嵐さんによると、いくつかポイントがありました。

五十嵐さん
「1打席目と2打席目は、左ピッチャーが外に逃げていくボールを投げました。1打席目はスライダーでセカンドゴロ、2打席目はカーブでファーストゴロでした」

 五十嵐さんは、大谷選手について「変化球で逃げていくボールに対して、少し強引に引っ張ってしまい、『これではよくないな』というところで、3打席目に、そのスイングを修正した」と指摘。「逃げていくボールを、センター方向への意識を強くすることで、バッターは(ボールを)引き付けることができます。それにより強いスイングができる」と話し、その結果、特大ホームランにつながったと解説しました。

 ライト方向に引っ張ったほうが、強く遠くに飛ばせるイメージがあるのですが…どうして145メートルを超えたのでしょうか?

 五十嵐さんは「引っ張ったほうが絶対良い」と前置きしたうえで、次の点を強調しました。

五十嵐さん
「外のボールを強引に引っ張ってしまうと、体と腕が離れてしまうので、なかなか力が伝わりにくいんです。力が入るポイントまでボールを引き付けた結果、遠くに飛ばすことができたのだと思います。そのちょっとした“間”が我慢できるか、できないかというところですね」
「あとは、『ホームランを打ちたい』というメンタルになるので、引っ張りたい気持ちが強くなります。そうしたことを我慢した結果、今回のホームランが生まれたのだと思います」

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■この先のホームラン数への影響は?

■この先のホームラン数への影響は?

 ドジャースとしても劇的な勝ち方をしたわけなのですが、今のチームの状況はどう見られていますか?

五十嵐さん
「けが人が多く出ていますし、それが主力ということもあって、チーム自体の雰囲気は決して明るいものではないと思います。ただ、こういった逆転勝ちをすることで、チームの雰囲気は良くなりますし、 けがをした選手が帰ってくるまで、『今の戦力で頑張ろう』という団結力は、より増すと思います」

 ベッツ選手のけがなどもあり、大谷選手も打順が2番から1番に変わりました。これによって、この先のホームラン数にはどう影響するのでしょうか。

五十嵐さん
「状態がいいので、打順が変わったことによってホームランが減るということはないと思います」  今シーズンは、現時点で6本のホームランを放っています。MVPを受賞した 2021年と同じようなホームラン数の伸び方をしています。 五十嵐さん
「今週かなり打っていて状態も良いですし、今月、ホームランもまだまだ増えていくのではないかなと思います」

(スーパー J チャンネル「news のハテナ」2024年6月19日放送)

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