40年前、東京大学野球部のエースとして神宮のマウンドで躍動した、あの姿をもう一度。大越健介キャスター、62歳の新たな挑戦です。

大越健介キャスター
(Q.いよいよこの日を迎えた)
「今まで一番緊張しています。60歳を超えて、年齢に抵抗したい。このまま自分が歳をとって身体が衰えていくのが嫌だなと。毎日スポーツコーナーで野球伝えていて、投手を見ていて“良いボール投げるな”“良いプレーするな”と思っていて、俺だってできるんじゃないかなと」

大越健介キャスター
(Q.球速のイメージは?)
「目指せ130キロ。大学時代一緒にプレーしていた友人に『130キロ出ていたか?』と言われて。スピードガンなかったので、多分130キロ出ていただろうという予測のもと、目指せ大学時代の球速。大学時代130キロ出ていないとしたら、そもそも無理なので、120キロは出したいなと」

東京大学のエースとしてリーグ通算8勝。サイドスローから130キロは出ていたというボールで、東京六大学の強打者たちを抑え込んでいきました。そして、東京大学から史上初となる大学日本代表に選出され、日の丸を背負いました。あれから40年。62歳となった今もう一度、球速130キロを目指します。

スポーツコーナーで共演する松坂大輔さんがこの日の先生です。

大越健介キャスター
「今日投げてみて、どれくらいできるんだろうと見極めていただいて、そもそもの目標がどこだろうと教えていただきたい」

松坂大輔さん
「大越さんの力を見たいので」

まずはストレッチ。ここで松坂さんがあることに気付きます。

松坂大輔さん
「めっちゃ柔らかい。俺の方が大丈夫かって感じ。僕はめっちゃ身体硬い」

大越健介キャスター
「意外と野球選手の方って硬い方が多いですよね」

松坂大輔さん
「多いですね。西口文也さんって、すごくしなやかな投げ方、鞭のような身体の使い方するんですけど、僕以上に身体硬いですよ」

松坂大輔さん
「しっかり伸ばすことができると、けがの予防にもなる。大越さんめっちゃ柔らかいからな」

続いて、キャッチボール。近頃はめっきりボールを投げることもなくなってきたという大越キャスターですが…。

松坂大輔さん
「62歳ですよね?軽いキャッチボールですけど、僕が当初想像していた以上に良い。大越さん、現役時代の投げ方は?」

大越健介キャスター
「現役時代はサイドスローだったんですよ。高校時代はオーバースローで、もうサイドスローは投げられないので、負担かかって。色々考えてオーバースローに戻そうと。6〜7割なんですが、スピード測ってもらっていいですか?」

この日初めて測る球速は…。

松坂大輔さん
「今87キロです」

大越健介キャスター
「6〜7割とか言いながら、結構思い切り投げた」

目標とする130キロまではまだちょっと遠い…。ここで松坂さんからアドバイスが。

松坂大輔さん
「昔投げていたサイドスローの動きを身体が覚えているので、それを生かして投げていく選択肢の方が良いと思いますね」

大越健介キャスター
「あまり無理してオーバーから投げようとせずに、かといってアンダー過ぎず」

松坂大輔さん
「その方が大越さん回転がしやすいと思います」

もう一つ、体重移動についても。

松坂大輔さん
「軸足でためた力は極力投げる方向に向いていた方が良いので。しばらくやっていなかったので、楽に投げようと思うと力を逃がしてしまうので、それはもったいない。投げたい方向に力を」

松坂さんからの指導を受け、もう一度…。

大越健介キャスター
「ちょっと行ってみます。頑張ってみます」

松坂大輔さん
「100キロです」

大越健介キャスター
「みなさんまだですから。目指しているのは130キロですからね。年齢的なこともあり、あと5球くらいが限度かな。105キロくらいまでは上げたい」

試行錯誤しながら投げ込みを続ける大越キャスター。この日投じた30球目。

松坂大輔さん
「106キロ」

大越健介キャスター
「おっし!よし」

松坂さんとのトレーニングの結果、この日の最速は106キロでした。

大越健介キャスター
「本音の所を伺いたい。投げてみて、まだ伸びそうですか」

松坂大輔さん
「球速的には伸ばせると思う」

大越健介キャスター
「これをきっかけに“中高年の星”になろうと思います」

松坂大輔さん
「すぐに100キロ超えた時点で『えっ!?』って思いました。62歳の投げるボールではなかったです」

大越健介キャスター
「やる気が出た。ありがとうございました」

松坂大輔さん
「ありがとうございました。お疲れ様でした」


大越健介キャスター
(Q.106キロまで出ましたね)
「自分が思っていたよりも出ました」

大越健介キャスター
(Q.年齢に抗いたいということでしたが)
「『人生100年時代』と言われていて、せっかく年を重ねるなら健康でいきいきと身体を使いながら生きていきたいと思って。自分の場合は投手をしていたので、投げることにもう一度トライしてみようと。130キロというのは、過大な目標かもしれないけれど、高めの目標を掲げた方が良いと思って。若い頃の自分に挑戦しようと」

大越健介キャスター
(Q.いけそうですか)
「24キロ上げないといけないので。許されるのであれば、これからも挑戦を続けていきたいと思っています。野球には今、科学的なアプローチもあるので、そういったことも試させてもらいながら、自分自身を実験材料にして若さに挑戦していく、決して諦めないということをやっていけたら良いなと。許してもらえるなら、また挑戦させてください」

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