2軍で調整している広島カープのドラフト1位ルーキー・常廣羽也斗 投手。17日、プロに入って初めて打者と対戦しました。

春季キャンプ以降、コンディション不良からリハビリ組で調整していたドラフト1位ルーキー・常廣。今月に入ってブルペン入りすると順調な回復ぶりを見せ、17日、シートバッティングの投手として登板、プロに入って初めてバッターと対戦しました。

バッター相手に投げるのは、去年11月以来、およそ半年ぶりです。ゴールデンルーキーの注目のマウンドの前に、新井良太 2軍打撃コーチからは…

広島カープ 新井良太 2軍打撃コーチ
「この子たち(対戦する打者)が、常廣にプロの厳しさを教えるって言っているんので、しっかりと使ってくださいね、絵(映像)を、この子たちの」

プロのレベルとは…! 最初の打者・韮澤雄也 に投じた初球。打球はいきなりレフトへ。その声のとおり、プロの洗礼を浴びせる形となりました。

常廣は「マウンドに上がらないとわからないことを確認できた」と、打者8人に対して29球を投じ、被安打3。球種は、常廣の投球の根幹となるストレート、そして、カーブ・フォークとチェンジアップ。

球速ではなく、打者に刺し込めるボールを意識して投げた常廣ですが、それでも最速149キロをマークするなど大器の片りんを感じさせました。

今後もシートバッティングを重ねたうえでファームの試合に臨む見通しです。

広島カープ 常廣羽也斗 投手
「まずは順調にここまでこられて、バッターに投げられるっていう段階までこられたことはよかったなというのと、やっぱりマウンドで投げないとわからないこととか、ストレートがどういうボールが差せるかとか、どういうボールは空振るのかっていうのはバッター相手じゃないとわからないことなので、そういうのを少し感じられたのがよかったなと思います。ここから、しっかり順調にここまで来ているので、このまま(調子を)上げていって、1軍で先発して勝てるようにやっていきたいなと思います」

坂上俊次 アナウンサー
常廣投手ですが、投げ方の研究をするのが大好きでいろんな映像を見るそうです。われわれ、「フォームがきれいですね」って言うじゃないですか。きれいかどうかだけが問題ではなくて、▽強い球を投げるには、▽故障のリスクを減らすには、▽それでもって理にかなった体の使い方をするためには、を考えて投げているということでした。きょうの29球の中でも自分なりの課題を見つけて投げてくるんじゃないかなと思います。

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