(22日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会室蘭地区Aブロック1回戦 苫小牧高専0-8北海道栄)

 「全力で野球ができる喜びをかみしめ、その環境を支えている全ての方々に感謝し、チーム一丸で最後の一球まで全力で戦い抜く」。室蘭地区の開会式で、苫小牧高専の鈴木桜大(おうた)主将は選手宣誓に、全高校球児に向け「野球を楽しもう」というメッセージを込めた。

 直後の開幕試合では、昨夏の準優勝校、北海道栄を相手に4番打者、捕手として立ち向かった。「気持ちの切り替えが難しかった」と、硬さが見られた序盤に先行を許した。長短11安打、5四球にバッテリーミスも絡んでコールド負けを喫したが、主軸打者として四回に痛烈な中前安打を放った。

 低反発の金属バットは「しっくりこない」と、高専大会も見据えて木製バットを今春から使っている。重さや長さが微妙に異なる2本は「自分好みにネット注文しました」。ちょっと早めに「夏」が終わったが、自ら考えた宣誓の言葉通り、「野球を楽しめました」と笑顔で球場を後にした。(松本英仁)

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