石田 充 アナウンサー
広島カープですが、セ・パ交流戦を勝ち越して迎えたリーグ戦最初のカードは負け越しました。週末の中日との3連戦のスコアです。
1勝2敗
6月21日(金)中日 1-0 広島
6月22日(土)中日 1-3 広島
6月23日(日)中日 2-1 広島
なかなか両チーム、点が取れなかった3点以内の3試合でした。あと1本というところもあったんですけれども…
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
そうですね。ただ、そんな中でもわたしは、この選手に注目してみました。
石田充 アナウンサー
帰ってきました、51日ぶり。1軍へ、金曜日に戻ってきた 上本崇司 選手です。
天谷宗一郎 さん
まずは初戦(21日)。代打バントって非常にタフな場面で、いとも簡単に決めるっていうあたりはさすがだなというふうに思います。
石田充 アナウンサー
9回は、1アウト、1塁に代走の 羽月隆太郎 選手を置いて打席に…
天谷宗一郎 さん
これ、あえて待っているんです、ボールを。羽月選手を走らせるタイミングを作っているんです。どんどん積極的に仕掛けに行きたいところなんですけれども、走っていいよっていうカウントを作ろうとしてるんです。
石田充 アナウンサー
結果的にはこのあと、アウトになるんですが、次のバッターのときに羽月選手は盗塁をしてくれたということになりました。
そして、22日(土)の2戦目は、末包昇大 選手が守備でファインプレーを見せたあと、交代となるときにベンチにいたのが…
天谷宗一郎 さん
頼りになるんです、こういったところで。
石田充 アナウンサー
すぐさま、レフトへと向かいました。
天谷宗一郎 さん
今のこの動き(軽く腰ひねる)だけで、たぶん準備が終わりました。
青山高治 キャスター
えっ、あの2回のひねりで…
石田充 アナウンサー
そして、23日(日)は今シーズン、初めての3番スタメン。久々、4月25日以来のヒットもマークしました。打つだけではありませんでした。
天谷宗一郎 さん
やっぱり、どこのポジションでもレベルの高いものを出せるっていうのが、上本選手のよさなんですけれども、(外野の)フェンス、すごくこわいんですよ。柔らかそうに見えて意外にちょっと硬いところがあるって選手はわかっているんですけれども、そういう怖さを感じさせないビッグプレー。今後もこういったところを救ってほしい選手の1人です。
石田 充 アナウンサー
そうですね。“帰ってきた仕事人” 。何でもできる上本選手、やっぱり存在感があるなと。
天谷宗一郎 さん
新井貴浩 監督が「オンリーワン」という選手ですから。
石田充 アナウンサー
上本選手が帰ってきて最初のカードは負け越したんですが、順位表を見ていきましょう。阪神に2ゲーム差をつけて、まだ首位です。
今シーズンは特に対照的で、防御率はカープがいい(2.14 1位)、ヤクルトはあまりよくない(3.28 6位)。ただ、得点はめちゃくちゃ取るヤクルト(241 1位)、対してカープ(189 5位)。ヤクルトはホームランもよく打つ(50 1位)、盗塁数はあんまり変わらないんですが、とにかく仕掛けるカープ(盗塁死33)、慎重に盗塁をするヤクルト(盗塁死8)という対照的なんです。
どういった戦いになるか、あす25日は左腕同士、カープ・森下暢仁 投手とヤクルト・高橋奎二 投手がそれぞれ先発となっています。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)
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