【UEFA EURO 2024】クロアチア代表 1−1 イタリア代表(日本時間6月25日/ライプツィヒ・アレーナ)
痛恨のPK失敗からわずか32秒──。クロアチア代表のキャプテンが名誉挽回となる劇的ゴールを叩き込んだ。利き足の右で蹴ったPKは失敗に終わったが、今度は左足でこぼれ球を押し込むと、「神のイタズラだったのか」とファンも反応した。
【映像】モドリッチがPK失敗→EURO最年長ゴールの一部始終
“死の組”と呼ばれたUEFA EURO 2024グループB最終戦で、3位のクロアチア代表は勝点2差の2位イタリア代表と対戦。自力での決勝トーナメント進出のためには勝つしかないクロアチア代表は、ゴールレスで迎えた52分に大きなチャンスを手にする。
FWアンドレイ・クラマリッチのシュートがMFダヴィデ・フラッテージの手に当たると、VARが介入してクロアチア代表にPKが与えられた。蹴るのはキャプテンのルカ・モドリッチ。右足で右サイドを狙ったグラウンダーのシュートを放つが、イタリア代表GKのジャンルイジ・ドンナルンマにコースを読まれて止められてしまう。
しかし、クロアチア代表は諦めていなかった。相手のクリアボールを回収すると、右サイドのMFルカ・スチッチが左足でインスイングのクロスを配球。FWアンテ・ブディミルのシュートは再びイタリア代表守護神にセーブされるも、こぼれ球に反応したモドリッチが今度は左足で押し込む。
近距離から放たれたシュートは、ドンナルンマの肩口を射抜き、クロアチア代表に待望の先制点がもたらされた。なお、モドリッチのこのゴールは、38歳289日でUEFA EURO史上最年長ゴールとなった。
PK失敗からわずか32秒で生まれたこのゴールにABEMA視聴者も大興奮。コメント欄は「スーパーモドリッチ」「アツすぎるだろ」「さすがすぎるって」「絶対狙ってたな」「これがモドリッチよ」「涙出るって」などの声が並び、「神のイタズラだったのか」「結局決めるモドリッチ」とまるでドラマのようだった一連のシーンを振り返るファンも多かった。
キャプテンの劇的なゴールで勝利を手にしたかと思われたクロアチア代表だったが、後半アディショナルタイムの90+8分にマッティア・ザッカーニにビューティフルゴールを決められまさかの失点。1−1の引き分けに終わり、勝点2でグループBの3位フィニッシュとなった。
この試合のPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)に選出されたモドリッチだが、もちろん落胆。インタビューで「次のラウンドに進むために勝利を掴めなかったのは残念です。前回(アルバニ戦)は95分に失点し、今日は98分でした。サッカーは残酷なスポーツです。僕らに運命は微笑まなかった」と語った。
クロアチア代表はワイルドカードでの決勝トーナメント進出の可能性をまだ残しているが(各グループ3位の上位4チーム)、すでに勝点3のチームが3カ国。残り3か国で1枠を争う構図で、得失点差が−3のため勝ち抜けはかなり厳しい位置にいる。
(ABEMA/UEFA EURO 2024)
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