(26日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会小樽地区1回戦 北照15―0小樽桜陽)

 5年ぶりの甲子園を狙う北照が小樽地区大会の開幕試合に臨み、Wエースの無失点リレーで六回コールド勝ちを収めた。

 先発したのは、念願の背番号「1」を背負った右腕の田中太晟投手(3年)。「何事も一番がいい」。1年生の時からエースを狙い、周囲にも公言してきた。

 先頭打者に二塁打を許した二回以外はすべて三者凡退に抑え、5回無失点、6奪三振の投球。「エースらしく、チームを引っ張る投球をしたかった」。ストライクを先行させ、良いテンポで投げることを意識したと言う。

 六回には、この春あったU18(18歳以下)日本代表候補の強化合宿選手に選ばれた高橋幸佑投手(3年)が登板。内野安打と犠打で1死二塁とされたが、後続を断ち切った。「少しボール球が多かったので、次は修正したい」。最速147キロの速球派左腕だが、今は球速よりも球質にこだわっているという。

 タイプの違う2投手が好投した北照。手代森琉輝主将は「2人ともいい投球だったと思う」とたたえた。(岡田昇)

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