■陸上・日本選手権 1日目 男子400mハードル予選 (27日、新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)

パリ五輪の代表選考を兼ねた日本選手権が開幕した。男子400mハードルで、すでに参加標準記録(48秒70)をクリアしている学生王者の豊田兼(21、慶應大)が全体のトップとなる48秒62で危なげなく決勝進出を決めた。2020、21年の覇者で同じく参加標準を突破している黒川和樹(23、住友電工)は右太もも裏の肉離れで欠場した。

父をフランス人に持つ豊田は「パリには親近感があり、パリ五輪は目指さないといけない大会」と以前から話しており、人一倍気合が入る。

予選1組で登場した豊田は身長195.8㎝の恵まれた体格を活かし、スタートから次々とハードルを跳び越えた。3台目のハードルでスピードに乗るとそのまま48秒62の1着でフィニッシュ、明日28日の決勝で優勝すれば初の五輪切符を手にする。さらに豊田は男子110mハードルにもエントリーしていて、参加標準記録まで0.02秒と迫っている。110mハードル、400mハードルの二刀流でパリ五輪出場を目指す。

レース後、「まずは練習をしてきたことをやって、走れてるかなという印象です」と予選を振り返った豊田。決勝で優勝すればパリ五輪代表に内定する。「まず明日は優勝して、自己ベスト更新できるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

また参加標準記録を突破している筒江海斗(25、ST-WAKO)も2組に登場し49秒40で予選を突破した。

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