東京パラリンピックの男子100メートル平泳ぎ、知的障害のクラスで金メダルを獲得した、山口選手はこの種目で1分2秒75の世界記録を持っています。

山口選手は30日、横浜市で開かれた大会で、得意の男子100メートル平泳ぎに出場しました。

この大会の直前、腰を痛めたという山口選手はその影響を感じさせない力強い泳ぎで、みずからが持つ世界記録に0秒67迫る1分3秒42の大会新記録をマークし、連覇がかかるパラリンピックに向け順調な調整ぶりを見せていました。

また、同じくパリパラリンピックの代表に内定している知的障害のクラスの17歳、木下あいら選手は女子800メートル自由形に出場しました。

この種目はパリ大会では実施されませんが、現在、持久力を強化している木下選手は伸びのある泳ぎを見せて、9分38秒66のアジア記録をマークし、優勝しました。

山口尚秀 ”パリ大会で金メダル 記録更新を目指す”

山口尚秀選手は「腰を痛めていた中でシーズンベストのタイムを出せたことはよかった。平泳ぎではよりよい泳ぎに向けてストロークの数や力の配分などの研究を進めパリ大会では金メダル獲得、記録更新を目指して頑張りたい」とパラリンピック2連覇に向けて意気込みを示しました。

また、木下あいら選手は「練習の一環として臨んだレースで800メートルはしんどすぎたが、記録が出せてよかった。パリ大会は自己ベストの更新と金メダル獲得で、笑顔で終われるようにしたい」と初めてのパラリンピックに向け意気込みを話しました。

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