■FIVBバレーボールネーションズリーグ 男子ファイナルラウンド決勝 日本 1ー3 フランス(日本時間1日、ポーランド)
ネーションズリーグの男子決勝で、日本代表が東京五輪金のフランスにセットカウント1ー3で敗れ、主要国際大会52年ぶりの金メダルは惜しくも叶わなかったが、1977年のワールドカップ以来47年ぶりとなる銀メダルを獲得した。試合後、主将の石川祐希(28)、リベロの山本智大(29)、大塚達宣(23)が、試合の解説を務めた福澤達哉さん(37)のインタビューに答えた。
石川祐希、歴史を動かした銀メダルも「悔しい」
Q.戦い終えた今の気持ちは?
石川:非常に悔しい思いでいっぱいです。
Q.ベストアウトサイドヒッター賞をを取ったことは?
石川:嬉しいと思いますし、僕がしっかり点取る立場なので、託される立場で賞を取れたことは嬉しいんですけど、それ以上にチームを最後勝たせられなかったのが、非常に悔しいです。
福澤さん:歴史を動かした銀メダル獲得だと思うんですけども、おめでとうございます。
石川:はい、ありがとうございます。
福澤さん:金メダルを取るために必要なことは?
石川:最後の1点だったり、4セット目の最後も僕がシャットアウトを食らったり、その前も決めきれずにっていう、本当そういう1点だったりとか。あと4セット目の最後の話になってしまうんですけど、相手がフェイントしてきたボールを点にさせてしまったりとか、そういう1点の差で、メダルの色が変わってしまうので、そこを改めて感じられましたし、決して簡単にやられた試合ではなかったですし、むしろ1セット目、3セット目、4セット目も全て2点差だったので、その1点の重みが決勝に来て、より感じられたのは、良かったと思いますし、いい経験になったと思います。
福澤さん:その1点を取り切る力、そこに何が必要だと感じますか?
石川:精度だったり、そういう所も大事ですけど、こういう舞台をたくさん経験していくしかないと思ってるので、それをどれだけ経験できるかっていうことが一つ、このVNLの課題だったので、決勝でプレーできたっていうことが、今後に繋がってくると思いますし、僕だけじゃなくて、全選手があと1点、この1本っていう思いは絶対持ってるので、そこをどれだけ潰せるか、そこを意識しながら練習できるかが、これからオリンピックに向けて非常に大事になってくると思うので、そこを感じられたことがこのVNLの大きな収穫だったと思います。
福澤さん:パリオリンピックへの思いを教えてください。
石川:メダルを目標にやってますし今回銀メダルで終わってしまったので、次こそ金メダルを取って、パリオリンピックではそこを目指せるチームだと思っているので、金メダルを目指して戦いたいと思いますし、このVNL以上に苦しい戦いになると思うので予選リーグから、そこを勝ち切るだけの心と体の準備を、残りの期間でしっかりしていきたいと思います。
ベストリベロ賞の山本智大
Q.決勝を戦い終えた今の気持ちは?
山本:非常に悔しい結果になってしまいましたけど、オリンピック前にこういう経験ができたのは本当に非常に光栄なことだと思いますし、またオリンピックに向けて頑張ろうという気持ちになりました。
Q.ベストリベロ賞おめでとうございます!
山本:もちろん嬉しいことなんですけど、チームを勝たせられなかったことと、負けてしまったことの悔しさがまだあるので、賞を取ったことは、僕個人じゃなくてチーム全体で取った賞だと僕は思っているので、皆さんに感謝したいと思います。
福澤さん:銀メダルおめでとうございます。
山本:ありがとうございます。
福澤さん:歴史をまた一つ動かしましたね。
山本:はい、昨年以上の結果を求めてやってきたので、一段レベルが上に上がったかなと思います。
福澤さん:オリンピックを前にベストリベロ賞を取れたことについては?
山本:僕個人で取ったとは1ミリも思ってなくて、本当に切磋琢磨してきた小川選手の存在が非常に大きかったですし、小川選手だけではなく周りの選手に支えられながら、ここまで来られたのでいろいろな人に感謝したいです。
福澤さん:フランスとの差。金メダルを取るために必要なことは?
山本:本当に細かいプレーの一つだと思いますし、レセプション1本にしても、フリーボール1本にしてもそういうズレっていう所が差を感じたので、そういう細かい部分の修正をオリンピックまでにしたいなと感じました。
決勝で9得点の大塚達宣
Q.今日の試合を終えての気持ちは?
大塚:こうやって決勝を経験できることは大きな価値があると思いますし、あと一歩、本当に2点差のセットばかりだったので、そこで負けてしまった悔しさの方が大きいですけど、ここで経験したことは絶対次のオリンピックにも繋がると思うので、この経験を大事にして次のオリンピックに向けてチームでまた調整してやっていきたいと思います。
福澤さん:銀メダル獲得おめでとうございます!
大塚:ありがとうございます。
福澤さん:個人としての手応えは?
大塚:決勝に来ることは目標にしてて、その中でケガ人も出たりチームとしても本万全ではない状態だったかもしれないすけど、それもチームとしての目標を絶対達成するんだっていう気持ちを持って、1人1人がそういう気持ちでこのネーションズリーグファイナルラウンドを戦ったと思いますし、個人としてはフルで出場できた経験はすごく大きいと思ってます。昨年3位で銅メダルでしたけど、今年の銀の方が、自分の手で取ったメダルっていう気持ちで、今年の方がすごく実感あるのかなっていうのは感じているので、この経験は自分にとってプラスになることばかりだったと思うので、オリンピックに向けてこの1か月しっかり調整して、いいパフォーマンスを出せるようにチームとしても個人としても出せるようにやっていきたいなと思います。
福澤さん:高橋藍選手も帰ってきましたが、改めて全員で戦うパリ五輪に向けて一言
大塚:本当にこうやって僕がそうですけどいつもと違うメンバーが代わって入って、自分個人としても戦えて自信になった部分ってのは大きいですし、本当にチームとしてこれからオリンピックを迎えるにあたって、自分がスタートで入れたらそれはそれで嬉しいですし、そうじゃなかったとしても、本当に自分に自信を持ってオリンピックに臨めると思うので。そういう意味で本当に今回は大きい大会だったなと個人的に思っています。
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