第106回全国高校野球選手権秋田大会(朝日新聞社、県高校野球連盟主催)の開幕を1週間後に控えた6月30日、審判講習会が秋田市の秋田中央高で開かれた。球審や塁審を務める審判委員54人が参加。実技や座学で指導を受け、本番に備えた。

 審判委員は県野球協会審判部に所属する銀行員や消防士ら様々な人たちだ。実技ではセーフ、アウトのジェスチャーを確認。そのあと秋田中央の部員を走者につけた実戦形式で球審と塁審の連係の仕方などを徹底した。

 「ジャッジするのが早いですよ」との注意が飛ぶことも。田口敏夫審判部長は「あったプレーを1度思い描き、頭の中でまとめてから判定することが大切です」。

 今春から高校野球でも解禁された投手の「2段モーション」についても共通理解を深めた。

 夏の秋田大会は初めて参加するという公務員の長門将志さん(38)は「自分も元球児。高校生が夏にかける思いは分かっているつもりです。それに応えられるように全力でジャッジしたい」と、表情を引き締めた。(隈部康弘)

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