京都市出身で22歳の中村選手は、3年前の東京オリンピックではミスが出て5位に終わりましたが、2022年の世界選手権で日本選手初の優勝を果たすなど、世界のトップレベルで活躍してきました。

中村選手は、パリオリンピックの予選シリーズでは出場権を獲得することはできませんでしたが、これまでの実績が評価され、2大会連続のオリンピック代表内定となりました。

1日、都内で会見を行った中村選手は「東京大会が終わった時から悔しくパリ大会を次の目標にしていた。出場が決まってうれしいがここがゴールではないので、今回こそ良い結果を取って日本に帰ってきたい」と話しました。

そのうえでパリ大会に向け、「過去に世界選手権などで結果を出している時は新しい技が決まった時が得点も出ている。今回も新技を出したいと思っているので、世界で誰もやっていない、自分しかできない技をオリンピックの会場のコンコルド広場で決めたい」と意気込みを示しました。

また、パリ大会で使用する予定の自転車とヘルメットも公開され、自転車は赤と白を基調とした日本をイメージした色合いになっているほか、ヘルメットには、中村選手の地元・京都の五重塔や大文字焼きといった風景が描かれています。

中村選手は、「僕は京都生まれの京都育ちで京都が大好きなので、日本と地元の京都を背負ってという気持ちでかましていきたい」と話していました。

中村輪夢選手とは

中村輪夢選手は京都市出身の22歳。

BMXの選手だった父親の影響で3歳から競技をはじめ、2017年の全日本選手権で初代王者に輝きました。

滞空時間の長い高さのあるジャンプが持ち味で、1回のジャンプで自転車を回転させながらハンドルを回すなど最大で5つの動きを織り交ぜる大技も持っています。

中学生でプロに転向し国際大会で実績を積み重ね、おととし、2019年のワールドカップでは年間総合1位を獲得しました。

東京オリンピックではミスも出て5位に終わりましたが、そのあと、2022年の世界選手権で日本選手で初めて優勝するなど、技術とスタミナを磨いてきました。

パリオリンピックではこれまで誰もやったことがない新しい技を披露しようと京都府宇治市を拠点に練習を積んできたということで、新技とともに悲願のメダル獲得を目指します。

パリオリンピック2024【NHKニュース】

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