視覚に障害のある選手が競うパラリンピックの柔道は来月開幕するパリ大会から障害の程度によって2つのクラスに分けて行われ、それぞれのクラスで男女4階級ずつが実施されます。
これまでに男子では73キロ級障害の軽いクラスの瀬戸選手、女子では、48キロ級、障害の重いクラスの半谷静香選手、57キロ級、障害の軽いクラスの廣瀬順子選手、70キロ級、障害の軽いクラスの小川和紗選手が内定していて、3日は海外で練習中の小川選手を除く3人が東京 文京区の講道館で記者会見しました。
このうち、3年前の東京大会の66キロ級で銅メダルを獲得した瀬戸選手は階級を上げて臨むパリ大会で金メダルの期待がかかっていて「挑戦できるというのはすごくありがたいことだ。金メダルに手が届く位置にはいると思っているので、やるべきことをしっかりやりたい」と意気込みを話しました。
またリオデジャネイロ大会の銅メダリストで、日本女子では初の金メダル獲得を目指す廣瀬選手は、「出場権を取れるように頑張ってきたので、すごくほっとしている。本番に向けて気合いを入れて練習していきたい」と話しました。
また、4大会連続の出場となる半谷選手は「パリ大会でも自分の持っている力を出し切ることを重要視している。全力で行けば金メダルも獲得できる」と自信を示しました。
パリパラリンピックの柔道は9月5日から3日間の日程で行われます。
パリオリンピック柔道監督らも選手たちを激励
3日の記者会見には、パリオリンピック柔道男子日本代表の鈴木桂治監督と、女子代表の増地克之監督が同席し、選手たちを激励しました。
鈴木監督は「日本の代表としてオリンピックの選手もパラリンピックの選手も日の丸を付けて戦う以上は覚悟を持って戦ってほしいし、そういう気持ちで応援している」と話しました。
また、増地監督は「やってきたことをしっかり自信に変えて、覚悟を持って臨んでほしい。パラリンピックの柔道の価値を世界に発信してほしい」と期待していました。
また、2人は会見で、半谷静香選手から「勝つために一番必要なこと」についてどう考えているか質問を受けました。
この中で、鈴木監督は「大きな大会ほど勝たなければもったいないと思っていた」と勝利への執念を挙げたうえで「壁に頭を打ちつけて緊張を痛みで消していた」という経験談も披露して、笑いを誘っていました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。