17日、相手のすきを突く見事な足技と早め早めの継投を見せた広島カープ。連勝で順位も4位まで巻き返しました。
今シーズン初めて3番に 野間峻祥 、5番に 小園海斗 を置く打順で臨んだ試合。先発マウンドに上がったのは、今シーズンここまで2試合で2勝を挙げている アドゥワ誠 でした。開幕から無傷の3連勝に向け、注目の立ち上がりでしたが、2回、先頭の4番・牧に今シーズン第1号のソロホームランで先制を許します。
それでも3回、ノーアウト・1塁からアドゥワのギアが上がります。1番の度会と2番・関根を落ちる球で続けて空振り三振に仕留めると、3番・佐野には一転、高めのストレートで3者連続三振。
アドゥワはこの試合、毎回、ランナーを背負いますが、粘りのピッチングで4回1失点6奪三振とゲームを作ります。
アドゥワ誠 4回 球数64 被安打7 奪三振6 失点1
一方、3回に押し出しで同点に追いついたカープは、続く4回、相手のエラーから1アウト・満塁のチャンスを作ります。打席には前の試合で3打点の 菊池涼介 。内野ゴロも “がむしゃら” な走りでダブルプレーを阻止。その間に3塁ランナーが生還し、勝ち越しに成功します。
さらに2アウト・3塁・1塁となったこの場面で 新井貴浩 監督のさい配がさえを見せます。1塁走者の菊池が盗塁を仕掛け、相手キャッチャーが2塁へ送球、菊池がはさまれる間に3塁走者の 矢野雅哉 がホームへ突入。この回、わずか1安打ながら見事な足技で2点を奪います。
く5回、アドゥワの後を受けた2番手の 塹江敦哉 が左打者3人を三者凡退できっちり片付け、仕事を果たします。
リードを広げたカープは、逃げ切り体制に突入。6回にはランナーを背負った状態でマウンドに上がった 益田武尚 が満塁のピンチを迎えますが、空振り三振を奪って踏ん張り、無失点でリレー。
7回には4点差がありながらも 矢崎拓也 、8回は 島内颯太郎 と勝ちパターンを投入。最後は 栗林良吏 が締めてゲームセット。継投で逃げ切ったカープ、ホームで連勝を飾りました。(広島 5-1 DeNA)
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小宅世人 アナウンサー
2シーズンぶり勝利投手に輝いた塹江投手ですが、ここまで16試合中、チームトップタイの8試合で投げています。ビハインドの場面だったり、同点の場面、リードしている場面といろんな場面でマウンドに上がるわけじゃないですか。必然的にゲームの中で何度もブルペンで準備をしなきゃいけない機会が発生するんです。わたし、話を聞いてきたんですが、塹江投手、「準備してくれ」って声がかかってからブルペンで何球投げて肩をつくると思いますか? 本人に話を聞いたんですが、実は3球から4球ぐらいだと。
青山高治 キャスター
できるんですか?
小宅世人 アナウンサー
マウンドに上がったら5球の投球練習があるんですね。1試合の中で2回・3回と準備をする機会があるので、10球以上投げてしまうと登板するまでに20球以上投げてしまうことになるので、なるべく少なめ少なめで抑えた上で登板するようにしているということでした。
青山高治 キャスター
それだけ投げる気満々というか、肩の作り方から違うわけですね。
小宅世人 アナウンサー
そうなんです。ここまで16試合中、チームトップタイの8試合を投げているということで、ここから1シーズン、元気に投げ抜いてほしいなと思います。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)
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