3試合続けて負け投手となっている菊池投手は3日、ブルージェイズの本拠地、トロントで行われたアストロズ戦に今シーズン5勝目をめざして中4日で先発しました。

2回までは三振4個を奪って無失点に抑えましたが、1点リードの3回、ヒットとフォアボールで2アウト一塁二塁とされ、左バッターの3番・アルバレス選手に158.5キロのストレートを打たれてタイムリーツーベースで1対1の同点に追いつかれました。

4回と5回は三者凡退に打ち取り、6回、先頭バッターで迎えたアルバレス選手に初球のストレートをライトポール際に運ばれる19号ホームランで勝ち越し点を与えました。

さらに2アウトからツーベースヒットを打たれたところで交代となり、菊池投手は5回と3分の2イニングを投げて2失点と試合をつくり、打たれたヒットは5本でフォアボールは2つ、奪った三振は5つでした。

チームは6回ウラに追いつき、菊池投手に勝ち負けはつかず、今シーズンの成績は4勝8敗のままで防御率は4.12です。

ブルージェイズは7回以降、リリーフ陣が崩れて失点を重ね、2対9で大敗して負け越しが「8」となりました。

菊池「みんなにとって難しいタイミング」

菊池投手は、6回に先頭のアルバレス選手に勝ち越しのホームランを打たれた場面について「悪いボールではなかったし、ホームランにされたのも彼のバッティングが僕を上回ったということだと思う」と冷静に振り返りました。

菊池投手は先月から配球や投げるコースの見直しに取り組んでいるということで「ボール自体は悪くなく、うまく投げ分けながらプランどおり投げられた。ピッチング的には手応えをつかんでここ数試合投げられている」と納得の表情でした。

一方で、チームはアメリカンリーグ東部地区の最下位で、地元メディアなどでは菊池投手を含めた複数の選手がトレードの候補にあげられていて菊池投手は「みんなにとって難しいタイミングのように思う。正直この先どうなるんだろうという気持ちもあり、こういう気持ちで野球をやったことはない。ただ1球1球毎試合投げるだけなので、準備だけはしっかりと、毎日のルーティーンを崩さないことだけに集中してやっている」と話していました。

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