第106回全国高校野球選手権三重大会の開会式が5日、三重県四日市市の四日市ドームであり、6日に始まる試合を前に、62校60チームの選手たちが力強く入場行進した。
今大会の開会式は、暑さ対策のため、昨夏までの屋外の霞ケ浦球場(四日市市)から屋内会場に変更した。午後2時半に始まった式では、四日市商、四日市西、四日市四郷、菰野の吹奏楽部員が行進曲を奏でる中、選手たちが腕を高く振りながら次々と入場した。場内には給水所が設けられ、休憩時間に選手たちが利用していた。
昨夏に甲子園に出場したいなべ総合から優勝旗が返還されたのに続き、大会会長の岡村芳成・県高校野球連盟会長が「みなさんは厳しい練習と仲間の支えを感じながら成長してきた。その感謝の気持ちを全力でプレーにつなげてほしい」と激励した。
6日は県内4球場で1回戦8試合がある。三重大会の入場料は一般700円、高校生200円、高校生団体100円、中学生以下無料。(本井宏人、小林裕子)
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「大きな壁にぶつかった時、支えになったのは家族と先生と仲間だった。一球一打に熱い気持ちを込め、支えてくださった方のために大輪の花を咲かせる大会にすることを誓います」
開会式で選手宣誓を務めた津の中尾早玖(さく)主将(3年)は、チームの3年生とともに考えた言葉を、一言ずつはっきりと伝えた。大役を果たした後、「緊張で足が震えたが、最後まで声をからさずに話せたので100点」と振り返り、「プレーでも、一生の財産になる試合にしたい」と話した。
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